井戸

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SA味のカレーと珈琲


0729(金)
朝、玄関を出ると外にGの死体があった。7月に入ってからベランダで3つ死体を見つけたので、これで4つ目だ。暑くなって一気に活動し出したのかな。例年はこんなに見なかったので嫌だ。彼が徹底防衛ラインを敷いている(ミントのお香と殺虫剤)おかげで家の中では見ていないからまだいい。が‥それでもギョッとしてしまう。塵取りで掬って建物の外に捨てた。出勤しながら彼にLINEで報告すると、午前中のうちに防衛ラインを再強化したらしい。ぬかりない。

社内メールで回ってきたアンケートに答えている時、間違って「20代」にチェックをつけてしまった。30歳の実感なんて湧かないな〜とか思っていたけれど、思わぬところで直面させられてしまって、ほんのちょっと悲しくなった。

取引先との打ち合わせ。30分時間を取っていたが、早く要件が終わったところで先方の女性が「ところで‥井戸さん、バチェロレッテ最終話見ました?」と切り出してきてウケた。「ところで」がすぎる。同い年だし、そういう雑談もたまにしていたから見てるに違いないと思ったんだろう。誰かと話したかったんだろうな、それも分かるよ。勿論僕も昨晩恋人と2人で見た。(恋人は「ミキはそういう女だよ!!」と。結末は1話時点で彼が予想した通りになっていた)とそこから10分丸々バチェロレッテトーク。この人は仕事もきっちりしてるし、こういう話が出来るのが面白くて好きだ。感想もよかった。

コロナに罹ってしまった上司とオンラインで上期の振り返り面接をして、15時に退社。よく働いた上半期だった。今月は残業上限を超えてしまっていたため調整休。帰り道、10年くらい会ってない伯父さんから突然メールが来てビビる。祖父の生前贈与で株がどうたら。ややこしくて頭がフリーズしてしまいそうになるが、とりあえず金を貰えるらしい。自分の口座の中身は把握しているものの、資産とか税金については全然わかってない。その辺そろそろしっかりしないといけない。

フィルムを現像に出し、家に帰ってフジロックの荷造り。家を出る直前になるまでいつも荷造りが出来ない。買うべきものは用意していたから、だだリュックに詰めるだけなのに、なんとなく気が散ってしまう。
7月中旬から一気に感染者が増えたため、行くのがちょっと憚られるような状況になってしまった。会社の周りの人も(幸い濃厚接触になるような距離で接していた人はいないものの)罹った人がちらほらいる。しかしチケットは買ってしまったし、いつも通りマスク装備・周囲との距離を徹底をするしかない。人混みには違いないけれど、その中に入っていくかどうかは自分次第だし、結局は意識の問題だと思うことにした。そんなにわいわいしたアーティストを見る気もない。チケットを忘れないよう3回くらい鞄の中を見返す。彼にも忘れ物がないかわざわざ指差し確認をさせられた。彼とハグをして家を出る。

20時に新横浜駅で待ち合わせ。高校の同級生のI原が青いハスラーで迎えに来てくれた。今回は友人GとIとI原の4人、男2女2で行く。IとI原は特に面識はないのだが、同い年だし、友達の友達ならまあ友達になれるだろうとキャスティングした。新潟までI原の運転でドライブ。今週の通勤時間にちょっとずつ作っていたプレイリストを流す。フジロックの出演アーティストと、直近の流行歌と、懐かしを混ぜ込んだプレイリスト。我ながら良い曲順で並べることができて満足している。夜の高速に合うよう、ビートの気持ちいい曲を選んだ。途中サービスエリアで焼肉カレーを食べる。ラーメンや蕎麦とも悩んだけど、カレーにした。うまくもまずくもないサービスエリアの味。これだ、という感じでしっくりきた。コーヒーを飲みながら誰もいない喫煙所で煙草休憩。喫煙所から、ICカードがうまく反応しなくて苦戦するIの姿が見えた。Tシャツ短パンで小ちゃくしゃがみ込む様子は小学生みたいに見えた。
運転しない分際でこんなことを言うのもあれだが、サービスエリア大好きだ。でも何が良いのかよく分からない。わくわくするけど寂しさというか、途方に暮れるような空っぽさも感じる。そういうのが全部「なんか」イイ。土産物屋にぐんまちゃんのソーラーライトキーホルダーが売っていたので黄色と青で2つ買う。色が可愛かったので後輩と恋人にあげようと思った。

準備したプレイリスト50曲分ぴったりで宿に到着してウケた。0時過ぎ。こじんまりしたら可愛い温泉宿。10畳一間、真ん中のテーブルを囲うように4つ布団を敷く。本当にただの部屋で、冷蔵庫すら無いのには笑ってしまった。まあクーラーさえあれば大丈夫だ。荷解きをしてすぐに温泉に入る。時間帯もあり2人でほぼ貸し切り状態。しかしお湯がめちゃくちゃ熱かったので、浸かった後はシャワーの冷水を浴びて‥を繰り返すサウナみたいな入り方をした。体感はサウナより高低差がある。疲れてたこともあってか血が巡って、頭はグルグルするしちんちんは勃起しかけた。よく冷ましてから風呂を出て寝る支度をする。僕は大学生の時に同級生と作ったサッカーのユニフォームをパジャマとして持ってきたのだが、だいぶ浮かれモードな見た目になってしまった。はしゃいで疲れたのか、僕は一番に寝てしまったみたい。静かに音もなく寝ていたらしい。