井戸

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東京小旅行


0717(日)

昼に最寄駅近くのフレンチでコースを予約していた。もうすぐ僕の誕生日だからだ。「何が欲しい?」と聞かれてもうまく答えることが出来ず「コース料理食べたいな」と返したため、彼が予約してくれていた。彼は意外とそういうイベント事に力を入れる。これまでもブルーナボンボン(ミッフィーのバルーン遊具。付き合って1年の時、玄関を開けるとボンボンを小脇に抱えた彼が立っていた)、手のひらピカチュウ (97年に発売された初代のものだ)、レゴの街セット31097など、僕の喜ぶものをサプライズで用意してくれていた。

入った事のない店だったが、案外ラフで居心地がよかった。予約で満席になっていたけれど、そもそも席数が少ない。ドライフラワーが天井にびっしりと飾られていて、「よく燃えそうな店だね」と彼は悪い笑みを浮かべていた。冷製スープや帆立のカルパッチョ、コンフィなどを食べる。根が貧しいので、一皿ずつ出てくるというだけでもうワクワクしちゃう。しょっぱいのと甘いのと酸味と苦味と‥一皿の中で不思議に組み合わさっていて、食べ進めるのが楽しい。食べたことのない食感のものも楽しい。思い返すと、コロナ直前に行ったフランス出張ぶりのコース料理かもしれない。外がカリッと中はモチモチのパンがウマくて、魚料理(骨入ってないのでは?ってくらい柔らかかった)の皿を、ソース一滴すら残さず食べてしまった。でも何より、デザートのヌガーグラッセがめちゃくちゃ美味しかった。前からヌガーグラッセ好きだ‥と思ってはいたが、ウマい要素しかない料理なんだよな、と改めて納得した。飲み物を入れても2人合わせて8000円だったので、コースとしては全然安い。また来ようと思った。

僕の後ろに座っていた女性2人が、「担当に垢バレしてマジヤバい‥」みたいな会話をしていた。その時僕は何の話か分からなかったが、後で彼が「後ろの席の人、ホス狂いだったね。担当っていうのは指名してるホストのことだよ」と教えてくれた。なんでそんなこと知ってんだよ。

そのまま日比谷線を、端から端まで1時間くらい乗って西新井まで行った。彼が気になっているという銭湯に行くためだ。車内で寝てしまい、感覚的にはすぐ着いた。高い建物があまり無くて、開けた空は東京じゃないみたい。住宅がとても多く、小さい店は全然ないけれどイオンとアリオとドンキがある。めちゃくちゃ生活に特化した街だなと思った。小旅行に来た気持ちで、路地などの写真を撮りながら歩き、堀田湯という銭湯に着いた。

とてもきれいな銭湯だった。改装したばかりなのか。露天に併設されたサウナは木枠が張られたガラス張りで、外向きに一列で座る形だった。全裸の男たち(しかも若い人が多かった)がズラッと座る光景はなかなかシュールだな‥と思っていたが、彼も同じ感覚だったらしく「遊郭みたいだったね」と帰り道に話していた。サウナストーンの上にガラスのやかんが吊り下げられていて、中にはお茶のティーパックが入れられていた。沸騰したり、上から水滴が落ちて溢れると煮出したお茶がサウナストーンにかかってロウリュがされる仕組み。露天にある水風呂は160cmあって首まで浸かれる上、かなり冷たい。晴れていて風があったこともあり、頭の中を気持ちよくトロトロにするやつが出来た。

帰りの電車でも案の定寝てしまい、寿司と鰻串を買って帰宅。バチェロレッテの6話目を見ながら晩飯を食べた。
ウマいものを食べ、沢山歩いて汗をかき、風呂にも入ったので本当に小旅行した感覚だった。彼は「ここ行ってみたい」リサーチを常日頃からしている人なのでとても有難い。街並みや建物の造形、人の雰囲気に興味を持っていて、僕がトマソン的なものの写真を撮ってると一緒に楽しんでくれる。ただの散歩ではなく、街を楽しんでくれる人との散歩は発見が2倍になるので貴重だな〜と思った。

移動の合間合間、溜めていた日記を書くようにしていたが、結局全部投稿することは出来ず、22時頃にぐっすり眠り込んでしまった。