井戸

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僕はスリザリン


0702(土)

podcastの収録で「井戸くんは絶対にスリザリン!」と言われたことが新鮮だった。恋人に「怒らないところが好き」と言われたこともあり、いつしか自分が温和でやさしい人間だと思い込んでいたところがある。でも以前から仲の良い2人の言葉で、自分の人格を再認識した。怒らないわけじゃない。好きな人達には全部許せているだけだ。嫉妬、疎外感、気遣い、言い回し、視線‥あらゆるものに日頃からブチギレている。イライラしてる。自己肯定感は高いし競争心も強い。隣の芝はいつも青く見えるし、常に自分と他人を比べてしまうところがある。「大人」になってしまったからぶつけられないだけ、表に出せないだけだ。本当は泣き喚きたい時や八つ当たりしたい時、他人に冷たくしたくなる瞬間がたくさんある。自分の憤りに対して日常的に蓋をしていると気付かされた。自分はハッフルパフの皮を被ったスリザリンであるということを受け止めようと思った。


恋人が学校に出かけて行った後、家の大掃除をする。午後に友人Gが来ることになっていた。棚の埃を拭き取り、掃除機とクイックルワイパーをかける。トイレは前日に恋人が掃除してくれていたので、コンロや流し台を磨いて、玄関の整理もした。きれい好きというわけではないが掃除という行為は好きだ。すっきりしたリビングは気持ち良い。
彼は僕の友人に会いたがらず、そして殆ど友人が居ない。そのため家には滅多に人が来ない。今日みたいに僕の友人が来るとなると彼は徹底的に綺麗にしたがるし、その時間家を空ける。Gと彼は一緒に飯を食ったこともあるのに、その世間体を保とうとするのが不思議だ。まあ、きれいになれば生活も快適になるから、僕としては一石二鳥だけど。

13時にGが来る。仕事のやりとりこそしているものの、遊ぶのは結構久しぶりだった。昼飯を買ってきてくれて、それを食べながら、2人でDVDを見た。Gの爪が良い色のグラデーションだったので指摘すると、ohoraというシールタイプのジェルネイルらしい。ウェブサイトを見てみると、ヌガーグラッセのような、貝がいい感じに散りばめられたものなどが載っていた。自分の顔が大好きだったらこういうの着けたいけどな、と思った。

かつては毎日のようにあれこれ話していたのに、最近そういうことがなかったからか会話が尽きない。共通の友人の激ヤバエピソードを聞いた。学生の時から対人関係に問題がある奴だとは思っていたけど30手前になってもそんな‥と驚いてしまった。そいつは主人公気質が強く、自分の逆境に酔ってしまうところがある。「こんな境遇を乗りこなしてる自分」が好きで、擦れた大人に憧れている。一人相撲していてくれればそれでもいいのだが、そういう嗜好がしばしば周りの人間を振り回していた。しばらく会ってないから他人事として話を聞けたけど、どういう顛末になっていくのか少し興味はある。僕もGも性格が悪い。

最近読んだ漫画の話など盛り上がった。僕は宝石の国の話をし、Gは今更ながら進撃の巨人のアニメを見たことを話していた。大浴場に行くとみんな巨人に見えるようになっちゃった‥とぼやいていたのに笑った。家にある、最近買った面白い本を見せたりもする。楽しかった。僕が「良い!」と思ったポイントをGも分かってくれるのが嬉しかった。

17時に家を出て三ノ輪へ。Gが前から気になると言っていた山谷酒場というスパイス専門店で晩飯を食うことになっていた。僕らはauではないので気づかなかったが、この日は朝から通信障害が起きていたらしい。酒場で合流するはずだったIとHからは、うまく行けるか分からないけどなんとか向かう!という旨の連絡が入っていた。

山谷酒場は思っていたより大衆的な、気取らない居酒屋だった。カルダモン酒や杏仁ペッパーなどの酒を飲み、ベルプリというインドの異国料理を食べる。派手なものはなかったし、ちょっと濃いめではあったがどれも好みの味だった。Iは来た時からずっと口数が少なく、体調が悪そうで、注文した料理が全て来る前に「具合悪いからやっぱり帰るわ」と帰ってしまった。前からそういう奴だったし、特に気に留めていなかったが、その日の夜に救急車で運ばれたという連絡が来た。昼に食べた何かが当たって食中毒になっていたらしい。アクティブなのに体が弱い、不安定さがいつまでも心配な奴だ。
Hと会うのは1ヶ月ぶりくらいで本当はもっと色々話したかったのだが、Iが帰ってしまったり、1日中Gと話していたこともあってうまく会話のリズムを合わせられなかった。盛り上がりに欠けて申し訳ない。最近のちいかわ(とその作者)がすごいという話だけはずっと頭の隅に留まっている。

帰りにちょっと立ち寄った公園にはパンダの遊具?が沢山あって、シュールだった。何かパンダに所縁のある場所なのだろうか。どのパンダも顔が怖かった。もうこの公園に来ることは多分無いだろう。

山谷酒場でスパイスクッキーをお土産に買って帰ったけれど、恋人の反応はそこまでよくなかった。きれいになったリビングで2人でテレビを見て、一緒に寝た。