井戸

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煙草が苦い時もある

0620(月)
先週ちゃんと準備をこなしていたおかげで予定通りに仕事は進む。が、昼も打ち合わせが入っていたため、何も食べずにコーヒーと煙草だけで1日を過ごしてしまった。18時に打ち合わせが終わり退勤。恋人も早く終わらせられたとのことで、恵比寿で待ち合わせすることにした。

恵比寿の街中を抜けて、代官山寄りの場所にある彼お気に入りのブリトー屋で晩飯を食べる。客の居ない店内で外国人のお兄さんとギャルが雑談しながら働いていたのが「外国み」あって良い。彼はブリトー、僕はタコス。野菜が多く、フレッシュサルサがウマかった。その後は代官山の店をちょっと覗いてから恵比寿に戻る。山手線の線路を越える夜の歩道橋はとても眺めが良くて歩くのが楽しかった。新しく建てられたらしいビル群や、大量に停められたバスターミナルがぐるっと見渡せるし、線路の向こうに渋谷の街並みも見える。制服姿の男子高校生4人組がキャッキャしながら歩いていたのも良かった。塾帰りかな。

改良湯。月曜の20時頃だったのに男湯は並んでいた。前はラクラク入れたのに‥サウナを改装してからいつも並ぶようになってしまった。並んでいると周りの会話が耳に入ってくる。「仕事に理由とか目的なんてない。サッカーやってる時も理由なんてなかった」と先輩に愚痴る20代くらいの青年や、「喋りが上手い人はすごい!関西弁の言葉は刺さる」と熱弁する男二人組など‥改良湯は前から語りたがりな人が多い印象だ。恵比寿という場所柄若者が多いのかもしれない。改装してサウナがやたら暑くなったからか、中での回転はスムーズ。2回ほどサウナ→冷水→外気浴を繰り返した。炭酸泉に入っている時、めちゃくちゃ金玉のデカいおじいちゃんが入ってきて、思わず恋人と目を合わせてしまう。デコポンか、それ以上はあったと思う。やたらマッチョな人が何人もいて、月曜からサウナに来るのはガチ勢の人が多いのかもしれないと思った。最後に冷水で体を冷ましてから出たため、夜風が気持ちよかった。


0622(水)
美大から転校する夢を見た。(大学なのに転校、という時点でちょっと変なのだが)農業をする学校みたいなところで、学生たちの前で自己紹介をするのが恥ずかしかった。みんなで歩いて現場に向かう(僕の実家辺りの風景だった)のだが「良い印象を持たれたい」と無理しながら初対面の人と話そうとする自分がみっともなくて、不快な夢だった。

朝、通勤電車で目の前に立っている女性(僕からは女性の後ろ姿が見える状態)が携帯を取り出して画面を付けると、パッとエロサイトが開かれたのが見えてしまった。焦って閉じていたけれど、やけに長いタイトルと肌色のサムネイルが並んでいる画がばっちり見えてしまった。20代くらいで服装も控えめな、おとなしそうな女性だった。

働いてると、2人くらいに「なんか痩せた?」と声をかけられる。最近朝昼食べていなかったり、プールに行ったり、ほぼ毎日自炊しているから本当に痩せたのかもしれないし、単に髪を切ったからそう見えただけかもしれない。しばらく体重計に乗っていない。

金曜日は名古屋出張の予定だったのだが、工事の都合で予定が伸びて出張は来週になった。出張と言っても、夕方に移動して夜中に設営、ホテル泊して翌日の朝東京に戻るという流れなので、あまり名古屋に行く感じがしない。8月に福岡でも同じ予定がありそうで、その時は少しゆっくり出来たらいいな、と思う。今週末は予定が詰め詰めだから‥と頑張ってタスクをこなしていたのに、急に時間の余裕ができてしまった。でも勢いでこなした方が作れるし、この日は結構残業して出来ることを全部やってしまうことにする。22時頃に退勤して家に帰ると、恋人がやたら楽しそうに明日の準備をしていた。木曜日は2年3ヶ月ぶりの出社らしい。遠足前日のノリで鞄に荷物を詰めていて、楽しそうに生きてるな〜と思った。


0623(木)
朝、6時に友人から電話がかかってくる。土日に泊まりに行く約束をしていた友人だ。電話に出ると「友達が死んでしまったから土日の予定を延期したい」というようなことを泣きながら話された。突然のこと過ぎて、どういう言葉をかければいいのか全然分からなかった。とりあえず「僕のことは全然いいから、落ち着いてからまた予定を立てよう」という旨を伝え通話を終えた。頭が真っ白になって、とりあえず煙草を吸ったけど、苦くて咽せそうになってしまった。

黙々と作業、打ち合わせを繰り返す。この日も昼に打ち合わせが入っていたため、13時過ぎにテイクアウトのカレーを一人で食べた。カレー、久しぶりに食べた気がする。朝の電話から僕も色んなことを考えてしまって、なんとなく靄がかかったような1日だった。突然のことが自分の身近で起こったとき。あるいは自分自身に起こったとき。どう対処するのがいいのかとか、どういう言葉を選ぶのがいいのかとか‥そんなの想定し出したらキリがないし、その時その時を真摯に生きるしかないのだけれど。一緒に仕事をしている先輩が研修で2日間不在のため、確認したいことがあってもなかなか連絡とれないことや、湿度がとても高い日だったことも、不安な気分に拍車をかけてきていた。

動画の書き出しなど、面倒なタスクを片付けて20時に退社する。21時頃に恋人が久しぶりの出社から帰ってきて、買ってきてくれたスープストックと、簡単な晩飯を作って食べた。僕のベッドに並んで、彼が言ってみたいという飲食店のレビューYouTubeを一緒に見ていたのだが、見ている内に寝てしまった。気持ちがいっぱいいっぱいになっていたのもあるし、隣に彼がいる安心感が僕の落ち着かない気持ちを眠らせてくれたのかもしれない。