井戸

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重さをコントロールする

0605(日)

10時に家を出て恋人とプールへ。先週は入口前に並んだけれど、この日行くと整理券システムが導入されていた。整理券を発行すると15人待ち。先に早めの昼食をとることにして、11時オープンのタコス屋に行くことにした。タコスは中身や生地をカスタムできるのが嬉しい。フレッシュサルサとフライド生地を選んでみると、アツアツパリパリの生地に、冷たいレタス・サルサの組み合わせが最高で美味しかった。先週もブリトーバインミーを食べて、なんだか毎週異国の飯を食っている気がする。オープン5分前に行った時は店員が店内で煙草を吸っていたので喫煙できる店なのかな〜と期待していたのだが、いざオープンすると厨房がバタバタとしていて忙しそうだったため、灰皿が欲しいと言い出せなかった。ドトールで食後のコーヒーと喫煙をしてからプールに向かった。

12時過ぎ、ちょうど入場できるタイミングでプールへ戻る。先週同様小さい子供が多く、周回コース自体は空いていた。恋人がゴーグルを交換して欲しいと言い出したので彼の青いゴーグルをつけてみると、視界が全部真っ青に。頭を空っぽにして無心で500m泳ぐ。始めはアレコレいろんなことを考えながら泳ぐのだが、泳いでいるうちにだんだんと夢中になってきて(というか必死になってきて)最終的に、こんがらがった思考はどこかへ消えている。水の重さと向き合うので精一杯になっていた。気持ちの重さは物理的な重さで解消できる。ストレスを発散するってこういうことなのかもしれない。

たまたま立ち寄った祐天寺のセレクトショップで鞄とシャツを買った。確かSが気に入ってると言っていた店だと思う。良い感じのものばかりだし、値段も安すぎず高すぎず丁度よかった。店員もあっさりしつつ、聞いたら色々と教えてくれる。オランダのデザイナーが手がけたスケボープレイヤーのための鞄‥というものを買った。スケボーなんて一切しないけど。形が可愛いし、軽いしサイズ感もちょうどよかった。恋人は落ち着いたトーンの開襟シャツを買っていた。服が欲しくなったら今度からここに来ればいいんだ。

18時頃、家の近くの串焼き屋に2人で入る。スモークサーモンと干しいちじくの白和えを注文した。いぶりがっこも入っていて最高に好みの料理だった。串焼きも、野菜にかなり薄くスライスされた肉が巻かれていて、ぺろりと軽く食べることができた。QRでメニューを読み込み、携帯で注文するタイプの店だったのだが、3人の女性店員が全員テキパキと動いていて気持ちがいい。誰一人として無駄な動きをしておらず、全てがスムーズでスピーディだった。カウンター席に座っていたため、僕らは厨房内の軽やかさがよく見えて、帰り道は彼女たちの早業を褒め称えて盛り上がった。

串焼き屋ではそんなに量を食べなかったため、21時半頃に2人とも腹が減ってしまい、スーパーで特売していた鰹の刺身とズッキーニの素焼きを食べる。彼はノンフィクションを見るのが好きで、僕も一緒に食べながら見た。僕はノンフィクションが苦手だ。夢とか希望を口にする人たちを見ているとだんだん不安になってきてしまう。そういうのは言ったもん勝ちだし、口にするからこそ現実に出来ることが多いと頭では分かっているのだが、未来の自分に期待しようとする様に怖くなってしまう。今日と明日は地続きで、未来の前に今何かしなくては、とずっしり焦る気持ちになってしまう。ものを作る仕事をしているのに、鈍感さを自分でコントロールできないのって弱みだな‥と思う。周りが見えなくなるくらい没入したり真っ直ぐになることが出来ていたら、もっと違うタイプの作家になれたんだろうな。途中で僕だけ自室に戻り、そのあとはYouTubeを見たりしていた。24時前に寝た。