井戸

noteから移行しました。

せかい

0820(土)

お昼前に家を出て、中目黒の「Ceylon Inn」でスリランカ料理を食べる。恋人がインスタで見つけた店だ。ホームスタイルプレートなるものを注文すると、中央のジャスミンライスをぐるっと囲うようにチキンカレー、ブリカレー、ココナッツとスリランカ野菜の炒め3種などが盛られたものが出てきた。カレーはウマかったが、野菜炒めには味のない葡萄のような植物が入っていて、よく分からない不思議な味がした。天井に敷き詰められたカラフルな曼荼羅が良い感じの図案ばかりで良い店だった。

隣の席のカップルは昨晩を共にしたのだろうか。わざわざデカいナンプレートを頼んでいた女が半分も食べないくらいで「もうお腹いっぱ〜い」とふざけたことを抜かしていたが、男はメロメロの全肯定マンになっていた。背が高く筋肉質でモテそうな見た目なのに、喋り口調から残念ボーイ感が滲み出てしまっていた。

上野へ。暑かったのでまずあんみつ屋に入る。僕は杏、彼は抹茶のかき氷を注文した。小豆をトッピングした。奥の席の老夫婦の元へ料理が配膳されるのをぼーっと眺めていると、おばあさんが本当に嬉しそうにあんみつを出迎えていて思わずにやける。早よ食えやとツッコみたくなるくらい、あらゆる角度からあんみつを覗き込み、最終的におじいさんとあんみつとのスリーショットも撮影していた。あんなに溢れんばかりに笑う老人を見たのはいつぶりだろうか。

ビアフェスタをやっている上野公園を通り抜け(来週また上野動物園に来る予定があるのでそっちの方はなるべく見ないようにした)都美術館へ向かう。「フィン・ユールとデンマークの椅子」展が今日の目的だった。椅子が沢山並んでいて、来場者達はそれらを舐めるようにじっくり眺めていたのだが、彼はというと完全にIKEAに来たノリだった。「これはちょっと座面が広すぎるね‥」とか「こんな布地だとコーヒー溢して後悔するよ!」とか好き勝手喋っていたのが面白かった。かと思いきや、「俺はこの背もたれの曲線が好き」とか「ここの繋ぎ目カッコいいね」と見るべき所も見ていて流石だ。建築やインテリアの人が描くスケッチは線がきれいで心地いいし、皮部分の曲線を水彩で立体的に描写しているものが見れたのもよかった。地下には実際に座れるエリアがあったので、2人でお気に入りの椅子を決めて遊んだ。

他の展示室では何をやってるんだろう‥と掲示を見ていると「産経ジュニア書道コンクール」の文字。ちょっと気になるな‥と思っていると彼も「見に行こ」とノってくれた。これがめちゃくちゃよかった。2階の広い展示室に壁一面張り出された小学生〜高校生の書道。達筆なものもあれば個性的なものもある。小3以下の部門に張り出されていた小1「ゆきな」が書いた「せかい」の文字は、この子にしか書けないな‥と思わせられるような力強さと自由さがあった。(これをコンクールに出すものにしようと決めた親もセンスがある)書だけでなく、今の子達の名前を色々見れたのも面白い。何と読むんだろうと議論できたり、書より名前を書く方が難しそうだ‥という名前も沢山あった。

上野駅に戻ってきて、コンビニでパンダが封入されたスーパーボールのガチャガチャをやる。僕らが盛り上がりながら2回回していると、後ろにいた中学生くらいの女の子が母親に「私もやりたい!」とせがんでいた。大人の男2人がこんなにはしゃいでいたせいでお母さんも折れざるを得なくさせてしまったかもしれない。

Yamashiroyaという玩具屋に入る。輸入玩具やキャラクターグッズが沢山置いてあって楽しかった。一階一階見ながら回る。ビレバンのもっとマニアックな店、というような感じだった。僕は夜の飲み会のお土産用に、ハンターハンターのシールが入ったウエハースを買った(ビックリマンチョコ的なやつである)。恋人は、何が当たるか分からない、小箱に入った1000円くらいの輸入玩具を買っていた。パッケージに描かれていた猿の人形を見ながら「これが欲しい‥」と一箱選んでいたのだが、見事一発でその人形を買い当てていた。なんでこいつはこんなに「見る」目があるんだろう。

恋人と解散し、僕は19時から渋谷で大学の同級生6人と飲む。大阪で働いているヤツが帰省するとのことで、彼が仲良かった6人が集められた。が。久しぶりに会ったこともあり、盛り上がりに欠ける変な間ができて逆に笑けてしまった。2件目は「やまがた」という、宴会場のようなフロアの居酒屋へ行く。僕らの年齢らしい、結婚の話になった。大阪は4.5年付き合っている彼女との結婚が秒読みで、親への挨拶も済ませたのに同棲し始めたら3ヶ月で彼女が実家に帰ってしまった‥という話をしていた。まだ辛うじて付き合っているらしいが、「原因が分からない」と言っている時点で破綻してるじゃん‥と思ってしまった。(珍しく言わなかったけど)(僕はその彼女側の意見を実は知っているのだが、その場では知らない体を貫いた)「井戸は彼女と長いみたいだし、同棲もしてるんだから結婚しないの?」と聞かれる。6人のうち2人は僕が同性と付き合っていることを知っていたが、残りの人は知らないので「2人とも子供好きじゃないからね‥」とお茶を濁す。事あるごとに言い訳として「子供好きじゃないから」と言っている内に、最近、本当に小さい子が苦手になってきた。僕だって、彼がもし女の子だったら即結婚したい。でも異性だったらそもそも出会ってすらいないので、そんなのはたらればでしかない。大阪はマッチングアプリやってみたいな〜とぼやいていたが、(友達としては良いヤツだけど)大阪とマッチする女の子は大変そうだな‥とも思う。彼は良くも悪くも「子どもおじさん」だ。

23時の閉店で店を出て解散、家に帰る。マンションの下に彼が立っていた。なんと、家の鍵を持って出るのを忘れたらしい。本を買って6時間ジョナサンで時間を潰していたとのこと。言ってくれればすぐ帰ったのに‥と思ったけれど、彼なりに気を遣ってくれたんだろう。「ジョナサンのご飯うまかったよ!」と強がっていて可愛いなと思った。

溶けた帆立

0819(金)

相変わらず忙しい日だった。色んな事情が絡まり合って、玉突き事故を起こしている。企画部の担当者5、6人がそれぞれの案件で玉を付き合っているが、結局デザインを作るのは全部僕に集約されるため、ひたすら交通整理している気分になる。仲の良い先輩からこれらの仕事を引き継いだ時は不安な気持ちしかなかったが、最近はそこそこ本気で悩んででもまあ絶対なんとかなる!と思えるようになってきた。慣れってすごい。

お昼は普段あまりご飯を食べない先輩と冷麺を食べた。子供と一緒に島に行った話をしていて、とても羨ましくなる。僕も島が大好きだ。伊豆大島屋久島、直島、熱海の初島には行ったことがある。フェリーに乗るのも好きだし、山を登ったり民宿に泊まったり、海の匂いも強い日差しも全部がわくわくする。話を聞きながら過去の島の思い出や、海辺のエトランゼなどを思い出した。あ〜〜島行きたい。島の時間の進み方にひたりたい。何か島に行く機会はないだろうか。

夕方から渋谷に移動し別件をこなす。結局かなり時間がかかって、20時頃ようやく一度帰宅できた。この日はフォロワーのTさんと初めて飯を食うことになっていた。1日働いて汗もかいてボロボロな姿でTさんに会いたくない!と思い、急いですっぽんぽんに。シャワーを浴びる。恋人はそんな僕を横目にリビングでのんびり夕食を食べていた。髪を乾かして髭を剃り、眉をちょっとだけ書く。仕事が延びたせいで全然時間に余裕が無くなってしまった。

待ち合わせの時間に1分遅れで着く。仕事終わり、Tシャツ短パン姿のTさんが店の前をウロウロしているのが見えたので急いで声をかけて遅刻を謝る。写真で顔は知っていたが、案外、僕と同じくらいの身長だった。勝手に180くらいの長身を想像していたため面食らってしまった。

行ったことあるから‥というだけの理由でスペアリブ屋を予約したのだが、後悔した。スペアリブ2200円が何本入りなのか分からなかったり(結局4本入りだった)、会話中、歯の隙間にスペアリブが挟まって集中力を60%くらい奪われたりして大変だった。Tさんはキリッとした印象の人で、眉頭にきちんと眉が生えているのが羨ましい(僕はそこが薄いのが嫌なのだ!)。白くしなやかな腕には血管がバキバキ浮いていてかっこよかったしセクシーだった。けど話してみると割とカラッとしていて、それが良いバランスだな‥と思った。

アスパラガスの帆立クリーム‥みたいな感じのものを注文して、帆立が食べられる!とわくわくしていたのに、帆立はソースだった。固形の帆立が食べたかったな‥と思ったがそんなことは言えなかった。

Tさんがどんな仕事をしているのか、あまりよく知らない癖に、なんだか知ってる風な話の合わせ方をしてしまって焦る。日記やpodcastを通じて井戸くんのことはよく知ってるから‥聞きたいことは?と求められて更に焦る。緊張して目が合わせられないし、汗が噴き出した。ハンカチを持ってきて良かった。スペースで話していた過去の恋愛の話を振ってちょっと意地悪したり、アイドルを好きになった経緯などについて話してなんとかリズムを作る。多分Tさんは小悪魔というか、ちょっとワルい人なんだろうなと思った(これは僕としては好感の意である)けど、どこまでイジっていいのか読みきれなくて、宙ぶらりんな話し方をしてしまう。遠慮してもしょうがないのに、もっとしつこくすれば良かったな‥と思った。パンに盛って食べるタイプのグラタンは手が油でぎとぎとしてしまったし、全部ちょっとずつ空回ってしまった。

「40まで独り身だったら猫を飼う」と言っていたので全力で止めた(つもりだ)。本気で飼いたいなら今すぐ探した方がいいし、そうじゃないならそんな決め事はしない方がいい、というのが僕の持論だ。寂しかろうと寂しくなかろうと時間は過ぎるし、どちらにせよ恋人は出来たり出来なかったりする。全ては衝動で、保留してイイことなんてなかなか無い。というようなことを口走りながら「あ〜俺って本当に飽きっぽい人間なんだな〜」と自覚してしまった。〆にアップルパイも食べたら苦しくなってしまった。

閉店の時間になって店を出る。明日も仕事とのことだったので駅に向かった。次はカラオケ行きましょう、と言ってもらえたので、Aと3人で行けたらアイドルの歌を歌いまくって絶対楽しいだろうな‥と想像した。電車に乗ったところで、「これ‥」と手に持っていた紙袋を貰う。‥桃を頂いた!!やってしまった。お互い仕事終わりだから手土産はいいかな‥なんて思ってしまった自分を悔いた。シャワーなんて浴びてる場合じゃなかったのだ。せっかく渋谷に居たのに。手土産よりも自分の見栄えに囚われていた哀れさを痛感した。とはいえ、桃を頂いたのでこれで僕も桃剥きボーイの仲間入りが出来る。ぐちゃぐちゃのバグった気持ちのまま感謝を伝えて電車を降りた。

帰宅すると恋人は、テレビで金曜ロードショーの「となりのトトロ」を流しつつ、携帯ではYouTube岡田斗司夫の解説動画を再生しながらスイッチでFall guysをやっていた。トンチキだしカオスすぎる。「桃もらったよ〜」と言うと、チュールに飛びつく猫のように駆け寄ってきた。ひとしきり眺めて「こんな良さそうな桃‥明日の朝‥」とかなんとか呟いた後、冷蔵庫の最上段に仕舞っていた。

ウチの猫ちゃんが一番カワイイ理論


0814(日)

恋人が「エスプーマの乗っているかき氷を食べたい!」と言うので出かけたが、道中で目的の店が日曜定休日だということが判明した。かき氷屋で日曜を休みにするなんて強気だ。代わりの店を探したけれど、検索に引っかかるのは器からソースがこぼれ落ちているような品のない店ばかりで萎えてしまい、代わりにカレーを食べることにした。

西小山のカレー屋「小さかった女」に行く。出会った頃、彼は西小山に住んでいたので、自転車で彼の家に行ってよく2人で食べに来ていた。店に行く途中、住宅の表札で1組の男女の名前の下に「幸子」と油性ペンで書き加えられているのを見かける。「幸子が生まれたんだね。令和に幸子って名前をつけるのは凄くセンス良い。幸子って本当にいい名前だと思う、みんなにさっちゃんって呼ばれてさ」と、彼はどっかの誰かの命名をやたら誉めていた。

店の前に一組並んでいたが、並ぶ人用のハンディ扇風機と日傘が置いてあったのでまあいいか‥と待つことにする。窓際の席の、やたらタラタラ食べる痩せ細った男の食い様をぼーっと眺めて待った。10分弱待って中に入る。店内にはハンバートハンバートが流れていた。3年前も流れていた気がする。チャイが売り切れになっていてガッカリした。

しばらくして僕達の隣の席に20代くらいの男子2人組が来る。服装や喋り方で、その2人も同性愛者だろうということがすぐ分かった。露骨ではないのだが、80%そうだろうと言えるくらいには雰囲気で分かる。普段から、彼はよく街中で「前から歩いてくる2人組は『そう』だよ」と僕にしか聞こえない小さい小さい声で伝えてくれる。僕は前まであまりそういうことに気づかなかったけど、彼は本当に人をよく見ているし、あらゆるところで聞き耳を立てているので、そういう話を聞かされている僕も少しづつ目が養われてきた(気がする)。
小さかった女のキーマカレーは変わらずおいしかったけど、個人的には学芸大学のVOVOの方が好みだな‥と思った。


0815(月)
仕事の後、夜にダメちゃんホンポpodcastの収録。この日のテーマは「上野動物園を楽しむルート」だった。上野動物園に行ったことの無い僕のために、AとMがルートを考えてプレゼンをしてくれた(是非podcastを聞いてほしい)。麒麟の模様は何故あの柄なのかを調べたり、イギリスに住んでいるはずのMがやたら最近の上野動物園に詳しかったり、話が弾んでとても楽しかった。8月末、実際にAと2人で上野動物園に行くことになったので今からとてもワクワクしている。沢山写真撮れそうだ。バイソンとオオカミが特に見たい。

https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%9D/id1470860988?i=1000576258547

それと、Mがアカウント画像を新しく作ってくれた。Mは今3Dソフト「blender」にハマっていて、それで僕ら3人をクマのようなキャラに見立てたコンピュータグラフィックを作ってくれたのだ。ちゃんと幼児みがある辺り、「ダメちゃんホンポ」の名前にふさわしい画だと思うしめちゃくちゃ気に入った。

少し前の配信で、僕が「友達を作る時、好きな顔かどうかが結構大事かもしれない」と言ったら2人が「違うよ、友達になるとその人の顔が好きになるんだよ」的なニュアンスのことを言ったのが衝撃的だった。衝撃的というのは、とても「腑に落ちた」からである。(Mに言わせれば「みんなウチの猫ちゃんが一番カワイイ理論」)確かに、美男美女かどうかではなく「好きな顔か」だし、別に僕の友達たちの顔がみんな似ているわけでもない。ずっと「自分がイケメンな訳でも無いのに、人を見た目で判断してるなんて」と薄暗い罪悪感を感じていたが、そんなこと感じなくてよかったんだな〜と気づかせてもらえた。顔が好きになるのは友達になってからだったのだ。(顔が好きになるほど友達になれる人ということは、おそらく価値観や美観にある程度の共感を持てている人なのだろうけど)

何かテーマを設けて人と話すと、こういう自覚できていなかった思考や、整理できていなかった事柄に気付けるのが面白い。そしてそういうことは、普段の雑談ではなかなか出来なくて、このラジオ(ごっこ)の形式でテーマがあるから出来たんじゃないかな〜と思っている。

カレンダーのある生活

0813(土)

雨の音で目が覚める。台風ひどくなるかな?と思ってベランダに置かれていた物を片付けたが、9時頃には雨は落ち着いていた。セックスをしてシャワーを浴び、恋人のお母さんが送ってくれた焼豚丼や炊き込みご飯を食べる。(僕はちょうどいい味付けだと思っていたが、彼は味が薄いと言っていた)

秋に開催される冨樫義博展と金色のガッシュベル展に行きたい!と彼が言い出し、予約申し込みをしてくれた。僕ひとりだったら行かないけど行ったらきっと楽しめるだろうし、こういう提案をしてくれるのは有難い。

昼過ぎに外出。祐天寺にあるよく行くセレクトショップがセールをしているらしいので覗きに行った。けど、気に入る服は見つけられず、あっさり目的が済んでしまった。そのまま彼がインスタで見つけたジェラート屋へ。3種類味を選べたので、僕は杏のシャーベット、レモンバニラ、シナモンチョコレートにした。レモンバニラはハーブが効いていてすっきり食べられたし、シナモンチョコレートには細かいチョコチップが入っていたのがウマかった。友人Gも言っていたが、具が入っていて食感があるアイスはウマい(ヌガーグラッセもそうだ)。

雨が強くなるのに合わせて頭が重くなってくる。気圧が低い時のヤツ。帰宅を提案し、ケンタッキーを買って帰ることにした。スーパーからの帰り道頃にはもう土砂降りになった。サンダルで出ておいてよかった。サラダを作って晩飯。

NHKドキュメント72時間を彼が録画していたので、コミケ会場前のコンビニに密着の回と、渋谷の貸しスタジオ密着の回を見ながら食べた。彼はノンフィクションやセブンルール、情熱大陸などの密着系ドキュメンタリー番組が好きでいつも録画をしている。5年前まではほとんどテレビを見ない生活をしていたので、彼と付き合わなければ知ることの無かった世界が沢山あるな‥と常日頃思う。ケンタッキーも彼と付き合うまでほとんど食べたことが無かったし、竹の耳かきやうがい薬、カレンダー、ドラム式洗濯機防災袋、山椒、トリュフ塩なんかも彼によって生活に持ち込まれたものだ。きっと、他にも気付けていないだけで沢山ある。一緒に住むってそういうことだなと思った。

ふと、ソーダストリームってどう思う?と聞くと「炭酸のペットボトル買う方が100倍良くない?」と返ってきた。同じ価値観で安心する。僕らは酒を飲む時以外に炭酸を使わないからそう思うんだろうけど。5年後にはもしかしたらソーダストリーム必須の生活になっているかもしれない。それはそれで、変化が体感できて面白いなと思った。

横になるとすぐに寝てしまった。最近、YouTubeでやたらワンピースの考察動画がレコメンドされてくる。ワンピースをまともに読んだのが空島編までで、それ以降はたまに放送されているアニメを見るくらいだったので、どこかでまとめて読みたい。漫画が置いてあるサウナに朝から行くのをやるのがいいのかな。こじんまりとした1日だった。

らしくもなくたっていいでしょう

0812(金)

出社。全然人がいない!40人いるうちの部署は7人、下のフロアの企画部も信じられないくらい閑散としていた。(CEOは出社していて、普段殆ど会話しないのに「よう!」と声をかけられたのにびっくりしてしまった)お盆だから休むのが普通なんだろう。そんな中、打ち合わせを3件こなす。僕も休みたかったけど、どうしても今日色校正しておかないと来週困ってしまう案件があったし、人がいないのはそれはそれで黙々と作業できて良い。ただ、出社している人が少ないと、喫煙所に行くたびに警備員さんに挨拶されるのが少し気まずかった。

19時頃まで作業していると、オフィスには僕と、2個下の後輩男子の2人だけになっていた。「遊びに行っか!」と退勤する。台風が来ているらしかったが、外はまだ小雨だったので2人して折りたたみ傘を差した。

以前から気になっていたタイ料理屋に入る。後輩は「パッタイ絶対食べたい!」と言っていたのでパッタイとトムヤム炒飯と、豚肉のレモン炒めを頼んだ。注文を取りに来た店員が外国人だったので、「‥カオパットトムヤムください」とメニュー通りに注文したら「トムヤム炒飯ですね」と説明文の方で確認されて、後輩にゲラゲラ笑われた。後輩はこの1年くらいで乃木坂の4期にハマったらしく、乃木坂トークで盛り上がる。僕はRIVERの頃からAKBを追っていたので乃木坂もほとんど分かるのだが、4期の後から入った子たちのことはあまり把握しておらず、新鮮だった。1時間半くらい喋ってから「カラオケに行こう」となった。

今年で7年目なのに、同じ部署の人とカラオケに行くのは初めてだった。同期(の中でもごく少ない数人)とは行ったことあるし、企画部のメンバーとも行ったことある(その時は歌わなかったけど)が、デザイナー同士で行くのはどこか気恥ずかしくて無かった。最寄りにあるカラオケの鉄人はめちゃくちゃ音が悪くて、曲が流れると同時に顔を見合わせて笑ってしまった。これまで散々乃木坂トークをしたのでもう好きに歌っていいや、と僕も後輩もキーを3つか4つ下げて乃木坂を好き放題に歌う。彼はクセが無く、音程もしっかり取れていて聴きやすい歌い方をしていた。体を揺らしてノッていて普段あまり見ない一面だった。学生時代はよくカラオケオールしていたらしい。僕がceroの「summer soul」を入れると「この曲をカラオケで歌う人初めて見ました!」と笑いながらヘイヘイ一緒に歌ってくれた。

彼が去年くらいからハマっているTOMOOというシンガーソングライターの曲をすごく楽しそうに歌っていた。YouTubeのサムネで、顔が好みすぎてハマってしまい、ライブにも行っているらしい。(メジャーデビューしたばかりだそう)歌うのに気持ち良さそうな曲調だなと思ったので僕もapple musicに入れて、帰ってからずっと聞いている。

https://youtu.be/I5MOCSIme0U

2時間で入ったのだが、あっという間に終わった。乃木坂トークから入ったこともあるし、2人だけなこともあって気兼ねなく好きに楽しんで歌うことができた。行ったことのない人とカラオケに行くと、知らなかった曲を沢山知ることが出来て良い。後輩もめっちゃ良かったです〜とか、あの曲聞きます!とか言ってくれたので、思い切って行ってみてよかった。アンジュルムの「46億年LOVE」が気に入ったらしく、ハロプロへの扉も開いたな‥と思った。23時半頃に解散し、家に着いたのは0時半前だった。

恋人はベッドでYouTubeを見ていた。横に入り込む。僕が「後輩とカラオケ行ってきた」と言うとシャ乱Qのシングルベッドを熱唱し出す。シングルベッドに2人で寝ているこのタイミングでこれが即出てくるのがコイツである。「枕もうちょっと分けて?」と頼むと、はい、とティッシュの箱を渡された。相変わらずキレの良さ。僕の帰宅が遅かったからか、そこから彼は怒涛のように喋った。行ってみたいと思う飲食店について、明日何をしたいか、お母さんから仕送りのご飯が届いたこと、会社の人との会話について、など。僕の相槌が追いついていなかったのか「俺との会話についてこれてないね笑」と言われたので、「俺が君くらい喋ったらイライラするだろ?」と返すと「うん、俺喋る人嫌いだもん」とケラケラ笑っていた。彼はせっかちでペースが早く、僕はマイペースでゆっくりしている。それがちょうどいいんだろうなと思った。そのまま気付いたら一緒に寝てしまった。

ポッキー食べるみたいに煙草を吸う

0811(木)

cute girls doing cute thingsというアーティストにハマっている。apple musicの「似たようなアーティスト」を辿っているうちに見つけた。cute girls doing cute things(キュートな女の子たちがキュートなことしてる)というのは、日本の日常系アニメを海外の人がカテゴライズしたジャンル名らしい。ゲームBGMのような要素もありつつ、ノリ良く気持ち良いトラックでアルバムをぼーっと聴き続けられる。

https://youtu.be/Pxp9pdb-VnM

恋人がポケモンスカーレットを予約したらしい。一切ネタバレを踏みたくない!と、SNSの見方に気を付けていたらしいが、予約画面で新ポケモンを1匹見てしまった!と憤慨していた。今の時代、リリース前に情報を入れないことの方が難しいんだろうな、と思った。小学生の時は、コロコロコミックの最初の方に載っていた「金銀」の発売前情報を穴が開くほど端から端まで読み込んでいたのにな。

15時に友人Gと日比谷に集合する。大学の先輩が帝国ホテルプラザで展示をしているのでそれを観に行った。Gから5分ほど遅刻すると連絡が来たため、僕は国際ビルの地下1階の喫煙所で煙草を吸う。国際ビル、がらんとしていてゲームのダンジョンみたいな空間だった。遅刻してくれるとゆっくり出来ていいな、と思う。

展示を観る前に、Gが寄りたいと言ってナンバーシュガーというキャラメル屋に寄る。原宿の店は行ったことあるけど丸の内の店舗は初めてだった。「このキャラメルはうますぎて、一気に6本はラクに食べられる」とGが言ったので「そんな一気に食べたらお腹いっぱいになっちゃうよ」と返したが、僕も店の前のベンチで買ったキャラメルを4本一気に食べてしまった。ラズベリーが最強にウマかった。Gは結婚した後輩男子2人のために、薔薇の蕾こパッケージのセットを買っていた。とても可愛らしいイラストだったけど、薔薇の蕾ってなんか皮被りちんこみたいだな‥と頭の隅の方でぼんやり思った。(4月の日記祭で会った女性も、チューリップに対して同じようなことを言っていた気がする)

先輩の展示。先輩は不在だった。展示が催されるたびに見に来ていたが、どんどん作品が良くなっていく。Gと感想を言いながら結構長居してしまった。もし自分が飲食店などをやるようなことがあれば、絶対にこの先輩の絵を飾りたい。今まではモチーフひとつを見つめて描写するような作品だったが、1点だけあった「静物」はモチーフの組み構図になっていてすごく良かった。(もう一点「静物2」も展示予定だったらしいが僕が行った時はまだ「coming soon」の貼り紙がされていた)この「ものの見方」で物と物の関わり合いを描いていったら絶対良い作品が増えていくだろうな、と期待してしまう。帝国ホテルプラザは床にカーペットが敷いてあって、サンダルでふかふかしたカーペットを歩くのは心地よかった。

ロンドンに住んでいるMから、展示会場で配られているステッカー(遊戯王カードを模したイケてるステッカーだ)を貰ってきてほしいと頼まれていたのだが、テーブルに置かれたステッカーの前には「おひとりさま1枚お取りください」と書いてあった。ちょっと躊躇ったが、スタッフの隙を盗んで2枚手に取る。Mの分だから、おひとりさま1枚は守っているし、そもそも先輩とMは知り合いで、Mのために確保するのは先輩も気を悪くすることではないだろう。展示を出た時、Gに「井戸くん自分のステッカーは無し?Mの分だけ貰ったの?」と聞かれたので「いや、2枚貰ったよ」と答えると、「よかった!まじめに1枚しか貰わなかったのかと思った。私でもそうするよ」と言われた。

新宿。17時から喫茶タイムスで芝山さんと会う。タイムスに行く前に、緑のシャツを着た寝生活さんとすれ違った気がしたが、一瞬だったので人違いだったかもしれない。タイムスで会うことが多かったから、そういう景色を目が空想したんだろう。タイムスは行き場を失った喫煙者を詰め込みました!ってくらい混んでいた。

芝山さんとは仕事の打ち合わせが名目だったが、Gも一緒についてきて、ホットドッグを食べていた。こんがりと焼かれていてめちゃくちゃウマそうだった。こんがりホットドッグがウマくない筈が無い。30分くらい仕事の話をして、あとは世間話などをした。人を撮る案件でこれは芝山さんに頼むしか!と思っていたので、依頼できて嬉しい。芝山さんとGはフリーランス同士の愚痴や身の上話などを話していて新鮮だった。Gが最近悩んでいる人間関係について、芝山さんにも相談していて笑う。すれ違いのせいで突然LINEが未読のままになってしまった友達について。僕は、時間と距離を置いたら全部どうでもよくなるものだからな‥と思ってしまう。ケロッとまた仲良くなれたらそれでいいし、そのまま連絡を取らなくなったらもう忘れればいい。一年に一回しか連絡取らなくても「友達だ」と思い続けられる人だっているのだから、結局、それでもお互いを好きでいられるかでしかないと思う。そういうドライさ(というかいい加減さ)が無いと、結局お互い息苦しくなってしまうと思っている。

芝山さんも、MとAと僕のpodcastを結構聴いていてくれて嬉しかった。具体的に「あの回のあの話笑いました」と言ってもらえると飛び上がりそうになるくらい嬉しい。(芝山さんは「デカい商業施設への憧れ」回の後、僕とAが実際に商業施設に行く回への流れが好きだと言ってくれた。そこからGと3人で商業施設トークをした)やっぱり、ちゃんと面白いんだ!と思えて嬉しい。話してる本人だから面白いと思うだけなのでは‥と不安になっていたがそんなことはないんだな。Gは僕と芝山さんの煙草を吸うペースに驚いて「ポッキー食べるみたいに煙草吸うね」と感想を漏らしていた。確かに、Gはチョコレートを僕らの煙草みたいなペースで食べる。

https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%83%80%E3%83%A1%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%9D/id1470860988?i=1000563997505

19時頃解散し、寿司と鶏胸肉を買って帰った。恋人がトマトと紫蘇と塩昆布のサラダを作ってくれて、それがとてもおいしかった。Twitterのスペースを聞いて、24時くらいに寝た。この間のEさんに引き続き、今度Tさんと会うことになったので、スペースで話していたマッチングアプリでのエピソードについて深掘りしてみたいなと思う。

芝生、静かにはしゃぐ


0806(土)

最近日記を更新していなかった理由は2つあって
①フツーに忙しい。7時に家を出て23時に帰ってくる働き方になってしまうと日記を書く時間がない。(どうでもいいけどこの半年で8kg体重が減った)
②携帯ゲーム(カラフルな液体を試験管に分けるパズルゲーム)にハマって時間を溶かしている。
からでした。お盆は少し落ち着くと思っている。

木曜から恋人が「喉痛い」と言っていたので、念のためキスやハグをしないで過ごしていた。土曜の朝、元気になったようで一安心する。喉が痛い以外の症状は無いようだし、冷房をつけたまま寝たせいで夏風邪を引いたんだろうと思う。9時頃に僕が起きてリビングに行くと何故か出汁を作っていた。そのままINIフォルダを見ながらうどんを食べる。スーパーボール掬い回。みんなすねがツルツルだ‥と気付き僕もすね毛を剃ろうかなと思った。田島君がとてもお行儀のいい所作で流石だった。

この日はフォロワーのEさんと初めて会う約束をしていた。Eさんは、僕とAとMのPodcastラジオを聞いてくれている人の1人だ。先日の配信「架空の友達を作ろう」回で「インターネットで友達を作るには‥」という話をしたのだが、その会話を聞いてくれているEさんになら、声をかけてもいいんじゃないかと思い連絡を取った。Twitterの感じからも、友達になれるんじゃないか‥?と前々から密かに思っていた。

午前中、恒例のカラオケに行こうと思っていたが、ついつい出るの遅くなってしまう。渋谷のいつもの店で手土産を買い(絶対に溶けないものを買わねば!と色々探したけど結局いつもの店が最適だという結論に至った)、集合場所の祖師谷大蔵へ向かった。小田急線で隣に座っていた20代くらいの男の子が盛大に左右に揺れながら寝ていて、向こう隣に座っている制服姿の男の子と思わず目を見合わせてしまった。映画のワンシーンみたいだった。

駅前の蕎麦屋の前で待っていてくれたEさんに声をかける。ちゃんとシミュレーションをしておくべきだった!マッチングアプリで知り合った人に会う時のような、すごくギコチナイ声の掛け方をしてしまって恥ずかしくなる。目が見れない。暑くない日で本当によかった。これで夏らしい暑さだったら、僕はもう冷や汗でビショビショになっていたことだろう。Eさんは柔らかいスラッとしたフレンドリーな好青年で、澄んだ茶色の目にカクっとした耳が印象的だった。外国人みたいで綺麗な人だなと思った。

話しながら目的地の書店に向かう。podcastの感想を聞かせてくれてめちゃくちゃニヤけた。本当によく聞いてくれていて、AやMの面白さを共感してくれる人が居ることにとても嬉しくなる。そう!そうなんだよ!とテンションが上がってしまった。祖師谷大蔵は雑談をしながら歩くのにとても良い街並みで、話しながらも目に留まったものについて触れたりできた。祖師ヶ谷大蔵には依然一度恋人と来たことがあって、そしがや温泉21という、露天にプールがある(そのまんまプールで、全裸でプールに入ることができる)変な温泉に行った。思い出して、また行きたいなと一瞬思ったけれど、初めて会った人を温泉に誘うのはあまりにも唐突すぎると思ったのでやめておいた。「イヤホンで聴いてる声が傍から聞こえるのヘンな感じ」と言っていて、僕も前に他の人と会った時、それ思ったな‥と思い出した。

目的地の書店「nostos books」は美術書を中心に揃えた落ち着いた書店だった。けど正直、Eさん楽しめているか?とか何に興味があるんだろう?とかで頭がいっぱいになって、自分は目が泳ぐような感覚でただただ本を眺めてしまった。先にどんな仕事をしているのか聞いておくべきだった。一冊、印刷の歴史に関する本で欲しいと思ったものがあったのだが、デカい・重い・高いで今は買わなくていいかなと思った。

道中、喫煙可の喫茶店を見つけていたので休憩がてらそこに入る。僕は緊張していたのか、気づいたらスパスパ6本も煙草を吸ってしまっていた。ここで漸く、普段は何をしているかなどについて話す。Eさんは歳下だけどしっかりしていて、とても前向きに生きているように聞こえた。(ちゃんと話すよう気をつけていたのかもしれない)笑うと顔がクシャッとなるのが可愛らしい人だと思った。僕はコーヒーフロート、彼はラテシェイクを頼んでいた。冷たいということ以外味は覚えていない。緊張するとヘラヘラしてしまう癖を直したい。

歩いて砧公園に行く。団地や集合住宅、区営プールを眺めながら歩く。Eさんは泳げないと言っていたけど、泳げそうだな〜と偏見を持った。晴れているけど暑くない公園は涼しげで青々としていてとても良かった。Eさんは芝生が好きなようで、ほんの静かにはしゃいでいた。サンダルで来ていたのにこんなに歩かせてしまって、足が痛くないか心配だ。こじんまりとピクニックをしている家族や、上半身裸で日向ぼっこをしているおじさんの傍を抜けて、世田谷美術館へ進む。チケット発券中、トイレに行こうとしたらEさんとすれ違ってしまって、エントランスで迷子になってしまった。変に入り組んだ構造で自分がどこにいるかわからなくなったし、見間違う筈はないのに、Eさんの姿をちゃんと自分が記憶出来ているか不安になってしまった。

絵本作家わかやまけんの展示。Eさんが楽しめるか心配だなと思っていたがそんな不安を忘れて見入ってしまった。とても良い展示だった。丁寧に引かれた線、過不足なく適切に使い分けられた画材など‥やっぱり原画展は面白い。幾何図形の組み合わせのように見せながら、足の描き方やオオカミの尻尾のフォルムなどデフォルメがめちゃくちゃ心地よかった。「おやすみなさいこぐまちゃん」という絵が特に気に入って、3回くらい見直しに行った。僕は絵ばかりを見ていたけれど、Eさんはストーリーの方をしっかり読み込んでいたみたいで、一通り見てから一緒に感想を言い合う時間が楽しかった。恋人へのお土産用にグッズをいくつか買って満足した。

話しながら駅に戻る途中、EさんのTwitterアカウント名の由来などを聞いている(とても良い目を持ってる人だな〜と思える由来だった)と、ばったり仕事相手の女性と会った。不意打ちすぎてびっくり、マゴマゴしてしまい恥ずかしかった。水曜日に撮影をお願いしていたのにメールの返信をしていなかったので、帰ってから慌ててメールを送った。イイ人なので会えたのは嬉しかったけど、「この時」じゃなかったな。

ちょうどいい喫茶店が見つからず、ドトールでホットドッグを食べてお腹を満たす。他にも話したいことはあったはずなのに、くたびれて言葉が出てこなくなっていた。くたびれた僕を察してくれたのか、19時頃に解散することになった。電車の中で慌てて手土産を渡す。こんな感じで友達って作れるのかな。自分がうまく出来ていたか不安になって、帰りの小田急線で変にソワソワとしてしまった。暑くはなかったけど、蝉が鳴いている深緑の砧公園が記憶に残って、とても夏休みらしい1日だった。