井戸

noteから移行しました。

シールを貼るのは楽しい

01/01(日)
31日から引き続き、彼が退屈魔人と化していたので2人で散歩をすることにした。白黒フィルムしか残ってなかったけれど、とりあえずそれをカメラに装填して出かける。昨日買ったコートを早速着てみると、なんだかかっこよくなれた気分になった。年明け早々浮かれられて嬉しい。自由が丘のスタバで抹茶玄米茶もちフラペチーノを食べる(彼はスタバの新メニューを欠かさずチェックするタイプの人間だ)。喫茶店業界は元日も働くものなのだろうか。スタバだけでなく、カフェにやたら人がいるな〜と思った。写真を撮りながら金持ちの家の門松や正月飾りを眺めて歩いていると、一軒家の前でウロウロする老婆を2人ほど見かける。孫・息子が車でやってくるのを待ちきれず、外に出てきちゃったのかな‥などと彼と推測をした。夕食は、昨日開封したものの結局あまり手をつけていなかったお節を食べた。

01/02(月)
渋谷に新しく出来たサウナ「SAUNAS」へ行く。彼が去年のうちに予約してくれていた。あまり待ちはしないけれど、そこそこ混んでいた。というより狭かった。サウナIQの高い人がサウナIQの高い人のために作ったような構造で、導線の悪さや、むき出しのストーブの危険性について彼は苦言していた。僕はというと、5人で輪になって入るサウナに友達と喋りながら入ったら楽しいだろうな。とか、ヴィヒタの個室サウナはお地蔵さんになった気分になれるな‥とか割と新鮮に楽しむことができた。天井が抜けている3階は明るくて所々に植物が植えてあり、木の大きな階段に裸の人たちが腰掛けているのが、不自然で変な景色だった。クラフトオロポなる飲料が売られていて、オロナミンCポカリスエットをわざわざオーガニックでクラフトするのも変な考えだと思った。友達とまた行きたいけれど、2時間で3000円は高い。開いていた古着屋で服を買ったりしてから帰宅した。

01/03(火)
昇格試験の問題集を解く。2個下の後輩女子と中途で入った同い年男子と3人で、この冬休み中に問題集を全て終わらせるんだ!と意気込んでLINEグループを作った。が、数が多くて途方に暮れる。財務や法律など‥8冊も冊子があって全然終わらない。17時頃まで机に向かって取り組んだ後、彼がクリスマスに用意してくれたハロコンを観に中野サンプラザへ向かう。腹ごしらえに一蘭のラーメンと大判焼きを食べた。一蘭は初めて食べたけど、細麺が好きなので結構気に入った。一蘭のシステムの方がバイトするのは楽なんだろうな。ハロコンの感想はpodcastで話したので割愛。一番後ろの席にも関わらずよく見えたし、会場のあったかさと生歌の圧で満足だった。バンドやDJのライブとは全然違う迫力があるんだな‥と思った。今年はもっとアイドルのコンサートにも行きたいな。

01/04(水)
問題集の続きを解いたあと、友人Gと14時に六本木で待ち合わせ。レゴストアへ行く。パーツを好きに組み合わせられるミニフィグで熟考する。店員のお姉さんに「どれも新作パーツです、お目が高いですね」と言われたが、新作が入ってると分かってるから来た事実になんだかちょっと恥ずかしくなった。でも満足。カフェに入り、年末着けてもらった小指と薬指のネイルを落としてもらう。気に入っていたけれど、会社にそのまま付けていくのはちょっと憚られたからだ。ポケモンを交換し、年末の大掃除で出てきたという、Gが子供の頃の手帳を見せてもらう。シールがびっしりと貼られていて、シールの枠の部分まで貼ってあった。「貼る行為」自体を楽しんでる様子が表れていていいな〜と思った。

シールを貼るときの、あのほんの小さな高揚ってみんな感じるものなのだろうか。今も、イケてると思ったステッカーやシールを引き出しの中に集めているが、もっと貼らなくちゃな〜と思った。最近は集める喜びが先行して、貼る喜びをどこかに忘れてしまっているような気がする。別に集めるのもいいんだけれど。大学生の時は手帳兼日記帳にステッカーは勿論、チケットや映画の半券なども全部貼っていたな。そういえば小学校低学年の時、同じクラスの女子が持っていたにゃんこカフェ(食べ物に猫が挟まっているイラスト)のシールがやたら可愛く思え、羨ましくて憧れてたことを思い出した。18時頃に帰宅。彼が作ったくれたポトフを食べた。


01/05(木)
テレワーク。デザイン案をいくつか仕上げ、問題集の続きと、会社とは別に依頼されていたイラスト仕事に黙々と取り組んだ。昼はポトフの残りを食べ、夜はubereatsでガパオライスを頼んで食べた。僕よりも彼の方が忙しそうで、同じ家にいるのに昼も夜も別々になってしまった。Aの地元の友達がダメちゃんホンポpodcastをがっつり聞いてくれたらしく、ベタ褒めしてくれていたと聞いて嬉しくなる。最近またお便りも頂くことができて、楽しいことを続けていながらリアクションも貰えるなんて最高だな〜と思う。0時頃まで問題集を解いたのと、絵の仕事の下書きを終わらせて寝た。

01/06(金)
朝、彼が「行っちゃダメ」と静止してくる。お互いに幼児退行してるからもうどうしようもない。ダメちゃんホンポpodcastを聞き返しながら出社。我ながらやっぱり面白くて電車の中でも笑いそうになってしまう。
9時、後輩と問題集の進捗を共有し合ってから仕事をこなす。年末年始、会っていなかったのは実質10日間くらいだけなのにやけに久々な感覚だった。この日はまだ休みの人も多かったのだが、僕は来週にデザイン提案やプレゼンがてんこ盛りだったため、結構切り詰めて働かないといけなかった。夜は最近SNSで見かける悪魔のパスタを彼と2人で作った。麺をフライパンで焼き、トマトスープをちょっとずつ入れて麺におこげをつけるような作り方のものだ。麺がスープを吸うのと、香ばしくなってめちゃくちゃウマかった。太めの麺で作ったのもよかったのかもしれない。また作りたい。

最近は蘭たんのポケモンSV実況を見ながら晩飯を食べている。彼はあまりナポリの男たちに関心を示していなかったのだが、毎日投稿で40分くらいだと飯の時間に丁度良い。蘭たんの剽軽な所が彼も好きなんだろうなと思う。明日から彼が帰省してしまうので一緒に寝た。

01/07(土)
彼は朝から東北へ。僕はひとりで問題集とイラスト仕事に打ち込む。絵を17枚も描かないといけないので、黙々と作業した。問題集は面倒くさいけれど答えがあるからいい。テキストを斜め読みして、キーワードを見つけ出す。絵の方はそうはいかない。しっくり来る線や密度、色味が見つけれるまで何度も描き直す。集中出来なくなったらAVを見て自慰して煙草吸ってコーヒーを飲んで‥みたいなループを3回くらい繰り返した。久しぶりに新しいAVも買ってしまった。ここのところずっと彼と一緒だったため、家に1人なのが不思議だった。いつもは彼がご飯を作ってくれるけれど、家に1人だと食事をする気もろくに起きず、結局シリアルを摘むだけで1日過ごせてしまった。こんな感じだったから昔は痩せてたのか〜と思った。

01/08(日)
朝6時に起きてシャワーを浴び、外行きの服装に着替えてからまた問題集を解く。こうでもしないと布団から出れなくなる。昼に渋谷に行ってフィルムを現像に出したのと、前々から好きだったイラストレーターの展示を観に行った。作家本人が在廊していたが、コミュ障なので話しかけられない。それどころかギャラリーの人がやたら話しかけてくるのがひたすらにうざかった。ゆっくり見させてくれよ。作品を観た後、マグネットとクリアファイルを購入。「2000円以上なので作者にサインしてもらえますよ!」と言われたが、オタク感がこぼれ出てしまいそうで断る。僕が過去にサインをお願いできたのは、森栄喜梅佳代祖父江慎の3人だけだ。恥ずかしさよりも好きが勝つくらいでないとサインは強請れない。というか頂くに値しないと思ってしまう。帰宅してWさんと少しだけ通話。長く付き合っていた恋人と先日別れたそうで、その経緯を聞いた。寂しくなっている様子だったけど、「別れたい」と思ってしまったならいずれにせよモヤモヤするだろうし、はっきり終わりにした方がいいと僕は思うタイプなので「君は間違ってないと思う」と話をした。元日に別れ話をするなんて真面目な性格だな〜と思った。作業をして0時頃寝た。

01/09(月)
やたら頭が痛い。検索するとどうやら低気圧がひどいらしい。せっかくの祝日、彼もおらず、問題集と絵の仕事を片付けてしまうつもりだったのに‥全然起きられない。気圧頭痛の薬を飲み、ずっと眠っていた。焦燥感だけが募る。明日になってしまったら本格的に仕事が動いていくのに、今日ダウンしていると計画が狂う。でもだるすぎる。布団の中で考えているうちに、三連休全然休めていないこと自体が馬鹿らしく思えてきて開き直ってしまった。なんとかなるだろう。むしろ休日なのだから休まなければいけないのだ。17時頃に実家から彼が帰ってくる。2日ぶりだったのに僕はまだダウンしたままだった。彼が実家で親と作ってきたというご飯を食べたら少し元気になる。低気圧だけではなく、一人きりで過ごしていたから弱っていたのかもしれない。

01/10(火)
出社。仕事をこなしつつ、空き時間を時間休にして絵の仕事をなんとか仕上げた。無事納品に間に合ってホッとする。20時に帰宅すると、彼が持ち帰ってきた食料があったのでそれを夕食に食べる。彼のお母さんの焼豚とローストポークはウマい。それからまた問題集。翌日は仕事で忙しそうだったので、気合いで解き切って全て送信する。結局3時頃までかかってしまった。採点と添削がされて後に返送されてくるのだが、合格点は恐らく大丈夫だろう。9日に終わらせるつもりだったことが溢れて焦ったけれど、なんとかなってよかった。例年になくやることが詰め込まれていて、やたら忙しい年末年始だった。

願いを自分の中で整理する


12/31(土)

晦日は出かけたくなかった。
大掃除は終わっているし、お節はふるさと納税で頼んだものが既に届いていた。仕事に少しでも手をつけておきたいし、今日は家の中でゆっくりと過ごしたいな‥と思っていた。が恋人はというと、もうすっかり連休に飽きてしまっていた。「暇だ!出かけよう!今日はもう街も空いてるよ!」と朝から騒ぐ。とりあえず11時に近くのスーパーに行くことにした。スーパーは人でごった返していて、客も店員もどこか殺気立っていた。いつもスーパーにいない層の人たちが来ている感じがする。10艦入の寿司パックがラスト1つだったので手に取ると、後ろから来たおじさんにやたらと見られて怖かった。あの人もこのパックを狙っていたのだろうか。

天気が良かったから、まあ出かけるのも悪くないかと思った。帰宅して昼食。リビングでは彼が気に入っているNewJeansのDittoが延々と流される。岩井俊二みたいな映像のMV。小学生の時、父に勧められて観た「リリィ・シュシュのすべて」、大学生の時に一人暮らしの部屋で観た「スワロウテイル」「ヴァンパイア」、社会人になりたての時に映画館で観た「リップヴァンウィンクルの花嫁」‥またこういう質感を好きになっちゃうのかという気分になる。Dittoは岩井俊二じゃないのに。結局、僕もapple musicでDLしてしまった。

彼が服を見に行こうと言い、2時頃新宿に出かけた。今朝出かけるのをちょっと拒んだことを気にしているのか、ちょくちょく「煙草吸う?ここの店見てるから喫煙所行ってきな」と言ってくれる。甘やかされている。甘える。

なんだかんだ楽しかった。抹茶カフェで休憩したりもしながら何件か回った末、始めの店で見た、襟を立てて首を覆える形のロングコートを試着する。自分の外見が好きじゃなさすぎて、いつもなかなか服を買うことが出来ない。人の服を選ぶのは得意なのに、自分自身に似合うかどうかの判断は自分で下すことが出来ない。けどこの日は彼が勧めてくれたのもあって、コートとパンツを購入することにした。店員の女性も、押し付けがましくなく良い塩梅の対応をしてくれたため気持ちよく買うことができた。服を買うのはいつぶりだろう。来年、新しい服で出かけられることがすごく嬉しい。このコートは僕も彼も沢山着る気がする。

いつもの街に帰ってくると、いつもより外国人が沢山歩いている感じがした。今年の年末は忙しなかったな。年末というより、6月くらいからずっとバタバタしていた感覚がある。働いたし、たくさん遊んだし、色々なところに行った。例年より彼と一緒にいる時間も長かった気がする。Twitterのフォロワーの人とも沢山会った。あたたかい人ばかりで、気まずい気持ちになることは全然無かった。来年もそんな風に過ごせたらいい。適度に忙しく適度に気を抜いて、些細な「良いな」とか、一瞬の違和感などを取りこぼさずすくいあげて大事にしていきたい。日記や写真もうまく使いながら。

帰宅して少し休んでから、おせちを出し、ピザをオーブンで温め、寿司を皿に移す。餅を焼いて白味噌のお雑煮を作る。去年と同じく、今年も大晦日から新年飯をフライングで食べ始めた。2人だけだと食べたいものから食べられて良い。おせちは思っていたより味付けが濃くて、結局この日はほとんど手をつけなかった。彼は柚あんのまんじゅうを食べて「年老いた味がする!」と文句を言っていた。紅白と逃走中を交互に観て、そのうちあっという間に年を越してしまった。

2355の新年一発目が実写のうさぎの映像で、うさぎってこんなに可愛らしい生き物なんだな〜と改めて思ってしまった。ゲーム風の年越しソングが可愛らしくて2人で沸いた。卯年だから跳躍の年らしい。

「初詣行く?」と聞くと「1月の後半くらいに行こうかな」と返された。それって初詣って言えんの?と僕が笑うと「叶えてもらうために行くんじゃなくて、願いを自分の中で整理するために行くんだよ」と言う。いつもちょけてるのに、こういうことは芯が通っているので何にも言い返すことができなかった。僕の来年の願いはなんだろう。お参りするかは分からないけれど整理だけはしておこうと思った。

昨日一緒に寝たので、この日は別々に寝る。羽毛布団を2枚重ねると、ずっしりとした重みと共にしっかり保温されてほどけていくような気分で眠り落ちることができた。

もうサンタになることはないだろう

12/23(金)
結構チャキチャキと働いた。打ち合わせ、メール、電話。年明けに出さないといけないデザイン案を捌くための計画を立てる。納まらないよ〜と思っていたのに、個人的な絵の仕事まで受けてしまった。会社と別の仕事をもらえるのは嬉しいけれど、自分のキャパが心配になる。年末年始の自分に期待するなんて絶対無理だろうと分かってるのに。締まらない仕事を横目に20時頃に退社する。この日が最終出社のつもりだったが、月曜日も出ることにした。

恋人とYouTubeを見ながら飯を食った後、ベースを弾く。特に理由は無く、なんとなく弾きたくなったから。10年ぶりにクローゼットからベースを引っ張り出してチューニングする。案外まだ指は動く。死ぬほど聞いて、ベースラインが耳にインプットされている赤い公園の「highway cabriolet」を弾く。楽しい。学生の時も、セッションするより、既存の曲を始めから一音一音キッチリとなぞってコピーしていくのが好きだった。ある程度形になったところで何度も曲に合わせて弾いてみる。アンプに繋ぎたいな。彼が部屋に入ってくる。ちょっと驚いた顔をしたあと、そのままドアの前に体育座りして携帯をいじっていたので「何してるの」と聴くと「彼氏のライブが終わるまでライブハウスの隅で待ってる女の真似」とか言っていた。細かすぎて伝わらないのやつじゃん。「プラチナ」もサビ前辺りまでコピーして終わりにした。


12/24(土)
午前中から出かけて有明アリーナへ。恋人と2人でINIのリリースライブを観に行った。女性しかいないのでは‥とびびっていたが、思ったより男性客もいた。Only One Ofのリリースイベント以来、けどあれはショッピングモールの中庭でやっていたイベントだから、箱でアイドルを見るのは初めてだった。生で観ると、複数人数のアイドルグループでも「つい」目で追ってしまう人というのがいる。踊りのキレか、クセか。こういうのでファンは推しに心奪われるのか‥と思った。田島さんの手足が長すぎる。いや顔が小さすぎるのか。かっこよかった。MJと池崎さんに投票したファンは流石だなと思った。MCがあまりにグダグダすぎて「話すこと考えてこいよ」と思ってしまうが、これもオーディション番組アイドルならではなんだろう。あどけなくて隙だらけなのが生っぽい。低音がズンズンと響いて、INIの曲はライブでのこれを前提に作られているのかな?と思った。面白い体験だった。

買い物をして帰宅。夏に買ったブレンダーを引っ張り出してきてヌガーグラッセを作る。そのあと彼がグラタンも作ってくれた。付き合いたての時にも彼の家でグラタンを食べたのを思い出す。僕らは付き合って5年、一緒に住んで4年になるけれど、飯を食う時いつも手を繋いでいる。僕が左利き、彼は右利きで、テレビ(というかyoutube)を見ながら横並びで座るからだ。同性と生活することを選んだ自分が不思議だなという違和感と、この人より好きになる人なんて今後もう出会えないだろうという確信が、頭にもやがかる形で混ざり合う。ごく自然に、当たり前に同性愛して(性的な欲情を彼に感じながら)いるのが受け入れられなくなる時がある。女性と交際してた時の事を思い返してしまう。10年後もこんな感じでいられるのかな?、なんて贅沢な不安だと思う。彼のグラタンを食べたからだろう、perfumeのマカロニが頭の中を流れてしまっていた。


12/25(日)
朝起きて恋人の布団に潜り込むと「サンタ来てた?」と聞かれる。リビングに飾ってある小さいツリー(仕事の小道具で買って、撮影後にもらったやつだ)を見ると、月初めに店頭で買い損ねてガッカリしていたレゴの箱と、封筒が置いてあった。(結構人気ですぐ店頭在庫が無くなってしまうシリーズだ)こっそり探しておいてくれたのか。嬉しい。可愛いヤツだ。封筒には年明けのモーニング娘。23とOCHA NORMAのツーマンライブのチケットが入っていた。女性アイドルのライブも行ったことがないから楽しみだ。「中野サンプラザが無くなる前に行かないとね」と言っていて、更にカワイイヤツだなと思った。クリスマスにチケットを送り合っているのも変だし、こんな近いタイミングでアイドルのライブに2回も行くことになるのも面白い。

子供がいる人たちはみんな、この夜の間にサンタになってるんだろうな‥と同い年の同僚の顔を思い浮かべながら思った。僕は彼以外のサンタになることなんてもう無いんだろう。なんて、都合の良いないものねだりだ。

2人で大掃除。僕は玄関と水回り、恋人は食料棚とテレビ台を片付ける。丸一日かかって、夕方には信じられないくらいきれいになった。僕らは2人とも、やり始めたら割とトコトンやるタイプ。激オチくんで水回りをひたすらゴシゴシするのには謎のアドレナリンが出ていた気がする。「今なら家着いて行っていいですかが来てもいいくらいだね」と彼は笑っていた。絶対連れてこないだろうに。27日に僕の友人が遊びに来るから早めの大掃除をしたけれど、人が来る機会でもないとここまで掃除はしないだろう。だからもっと人を呼んだ方がいいんだろうな〜とは思うけど、彼は鎖国人間だから他者との接触を極力避けたがる。初見の人の前では寡黙になってしまうので、会わせるのはなかなか難しい。交友関係が少ないのは、嬉しいようで複雑だ。すっきり片付いた室内はどこか空気も澄んでいるような気持ちになった。ちょっとひんやりしていてて、静かで、喉の奥が沸々する。ソファにもたれかかると少しずつ部屋が体に馴染んでいく感じがした。これでいいんだ。昨日の残りを食べて、ベースを弾いてから寝た。


12/27(火)
うちに友人A、G、Eちゃんが来て年越せ米。年の瀬にみんなで飯を食うイベントだ。陶芸の仕事をしているEちゃんが人数分のお茶碗をわざわざ作ってきてくれて、各々は自作のふりかけレシピを持ち寄る。ふりかけなんて作ったことなかったけれど、好評を頂けたようで嬉しかった(僕はしらすとコーンと大葉を鰹節と炒めて、山椒をぶちかけたものを作った)砕いたドリトスとカリカリにしたベーコンを混ぜてライムを絞ったふりかけ、粉チーズと韓国海苔と玄米フレークを混ぜたふりかけなど、普段食べない味が楽しめて面白かった。恋人は出社してくれていた。

18時に会社の最寄駅に集まって、後輩君と同い年の同僚と3人でこじんまりとした忘年会をした。サウナと焼肉屋とカラオケに行く。ガリガリの同僚の腹に横一文字の傷跡があって、「盲腸?何か手術したの?」と聞くと「2歳の時に臓器移植の手術をした痕。一緒に成長して大きくなっちゃった」と言っていた。同僚の小さくて薄い体を横切る傷痕、なんかかっこイイな、と厨ニ心が疼いてしまった。

2階にあるせいかガラガラに空いた焼肉屋に入る。恋愛話から、過去の性の話、性の目覚めの話。男だけだから弾むよくある下ネタ話。「自分以外の人が勃起するところなんて直接見たことないもんね」みたいなことを言われて、咄嗟にだよねと答える。手コキもフェラもしたことあるよ♪なんてこの人たちには言えないな。この2人は、会社の人たちの中で圧倒的に仲が良いけれど、でも、誰かが会社を辞めたとしてそれでも遊んだりするだろうか。あくまでこの組織の中で、ある程度気を許して話せる(けど踏み込まない・踏み込ませない一線はある)止まりなんじゃないかなと思う。大学生の時も、同じ集団にいるから仲が良かっただけで卒業したらもうそれっきりになった人が何人かいた。同僚には子供もいる。子供がいたら友達レベルの関係性を新たに作る必要なんてもうないんだろうな、とぼんやり思った。そんなことないかもしれないけれど。勝手にヘンな壁を感じているのはこっちの自意識過剰かもしれない。一緒に忘年会してくれるだけで有難いことなのに欲張りだな。後輩君とがっつり2時間カラオケで歌っていたら終電を逃してしまい、タクシーで帰った。


12/28(水)
ベースを弾いたり沢山寝たりとのんびり過ごした。恋人が「たかみな〜!まりこが大変なことになってるよ〜!」とAKB時代の佐藤さんのパロディをしてちょけていた。これ伝わる人もう全然いないんじゃないかな‥。25日に作り損ねたケーキを2人で作る。一年に一度しか作らないけれど年々うまくなってきている気がする。

夜、ダメちゃんホンポpodcastの収録。2月から録り始めて、年内36話も配信していた。話すの自体が楽しかったし、リスナーの人からお便りを貰えて嬉しかったな。友達との笑い話を何度も聞き返すことがこんなに面白いとは思わなかった。こんな機会でもないと話さなかったであろうことを沢山話せたのもよかった。年明けに配信することを前提に、「あけましておめでとう〜今年もよろしくね」なんて言っているのが、プロっぽくて笑ってしまった。

録音しながら、ずっと仕上げ損ねていたデジタルステッカー(お便りをくれた人にあげるただのjpg画像)を2枚仕上げた。寝るのが5時になってしまった。


12/29(木)
恋人と2人で出かける。12時頃に改良湯。混んでるかもと思ってたけど、空いてたのでラッキー。改良湯はパイパンの人が多い。僕も試そうと思ったことはあるが、多分通常時どっしりドデカいタイプの人じゃないと様にならないんだよな〜。駅前で煙草を吸ってると、彼が肉まんを買ってきてくれる。皮がもちもちしてて、かつ具がうまい。大阪の551の店の息子だか孫だかが東京で始めた店なんだとか。暖簾分けなのか持ち出しなのか。肉まんっていつからあるんだろう?と思って調べてみる。肉まん=饅頭は3世紀に、人の首を川に沈める風習の首の代わりに作ったのが始まりらしい。頭なんだ。うまいわけだ。

原宿で靴を見たり、popmartに行ったりした。12月頭に福岡のWさんに貰ったのをきっかけに僕も彼もフィギュアへの感度があがっていた。思い切って3箱買ってみた。靴は、底がだいたい5cmくらいありますけど‥と言われて買う!となった。僕らが身長170cmコンプレックス民だと見透かしての営業トークだろう。ちょろくひっかかってやる。170cmは一番微妙だ。165辺りで可愛い路線にするか、せめて178くらいあってスラっとまとめるかのどっちかがいい。どうせ2人とも履くだろう‥と色違いを2足買うことにした。

帰宅して買ったフィギュアを開封する。感情をテーマにしたフィギュアで、14種類の中からランダムだったのだが当たったのが「constrained / 束縛」でウケた。happinessとかangryとか色々あるのによりによって。僕ららしいのかもしれない。頭の透明なところにガチャガチャと玩具が入っていて、なんだか僕ららしいな‥とより愛着が湧いた。

うどんと、鶏胸肉・小松菜を五香粉で炒めたものを作って食べる。食後はダメちゃんホンポのデジタルステッカーをもう1枚仕上げて寝た。

自分のインターネット


葉月(id:hazukikose)さんのMy Internet
https://www.kosehazuki.net/entry/2022/12/08/My_Internet%253A_hazukikoseの中で

井戸(id:id_doi_ido)さん

井戸さんは、恋人との日常や、仕事のこと、出先のことや日々の中で考えたことを透明のすりガラスのような文章で綴っているブログ。写真がとても好きで、Twitterのタイムラインに流れてくるとすぐに井戸さんの写真だと分かる。デザイン系のお仕事をされているのか、過去に出された同人誌も素敵でした。どんなふうにネットと関わっているか気になります。

と紹介頂いてバトンを貰ったので答えます。嬉しすぎてスクリーンショット撮っちゃった。バトンなんて中学生の時のブログ・高校時代のmixiぶりな気がします。



最近、面白いと思ったネットミームや投稿は?
早速、あまりないです。印象に残ったものはTwitterで見かけた、祖父の遺体の横でtiktokを撮る女の子の映像です。ミラーボールのようなスタンプで祖父の顔を隠しているのがなんだかスピリチュアルだなあ〜と思いました。


どんな種類のYoutube動画をみてますか?

夏の忙しい時、通勤中ひたすら見ていました。動物同士の戯れや風の音など、五感がしっとりします。


大学生の頃から好きで死ぬほど見ています。曲はbo en、映像は細金卓矢です。音のハマり方、視点、緩急とどれも良いです。

他、よく見るのは

ジャック・オ・蘭たん / おませちゃんブラザーズ
Briana Gigante / 板橋ハウス / みゃこちゃんねる
チームぎゅうぎゅうハンバーグ

などです。あとはライブ映像。雑食で凡俗です。


Tiktokを使ってますか?どんな動画が出てきますか?
使ってません。


インスタグラムをどう使ってますか?
自分のアカウントは実際に会ったことのある人としか繋がってません。ストーリーズとDM程度です。


Twitterでつぶやいていますか?
Twitterがメインです。元々避暑地のつもりで作ったアカウントなので、つい見落としてしまうような、静かで些細な気持ちを呟いている人たちをフォローしているつもりです。


バズったことはありますか?どんな感じでしたか?
父の個展の告知がそこそこ拡散しました。200人くらいフォロワーが増えて150人くらいブロックしました。すみません。


あなたのTwitterのフォロワーで最もクールな人は誰ですか?
みなさん鍵垢でした。
好きな人たちも「クール」とはちょっと違うかな。


みんながもっとフォローすべき人は誰ですか?
寝生活(@nitwo04)(id:nitwo04)さん
この人きっかけで日記を書き始めました。
歪んでるのに真面目で正直。フォロワーを増やしたいとは思っていないかもしれないです。


ネット上で存在感のあるおすすめの有名人は?
在宅している(@___stayathome)さん
僕のフォロワーの方々だと、共通のフォローが多いと思います。新しくなったお店にも行ってみたい。僕の日記本を置いて頂いたし、友人Sの陶芸も在宅さんのお店で買えます。


どこでニュースや情報を得ますか?
元々テレビは見なかったのですが、恋人はテレビっ子なのでリビングでニュースが流れています。あと職業柄、職場で時事の話題がよく出るため人から聞くことが多いです。


メディアでポジティブなトレンドは?ネガティブなトレンドもひとつ。
わりと流れに身を任せています。


キャンセルカルチャーはあなたにとって何?
他人事が自分事になるきっかけって何なのかな、と思います。あるいは、他人事なままそうなってるとしたら、文化的だなと思います。


お気に入りのニュースレターはありますか?
ないです。


どんなポッドキャストを聴いてますか?

ダメちゃんホンポ

ダメちゃんホンポ

  • ダメちゃんホンポ
  • レジャー
  • ¥0
僕が大学の友人2人と話しているpodcastです。自分達の会話が面白くてしょっちゅう聞き返しています。友人2人の視点がめちゃくちゃ好きです。カテゴリがレジャーになっていることに今気が付きました。

菊池と高井の最高ラジオ

菊池と高井の最高ラジオ

  • 菊池と高井の最高ラジオ
  • コメディ・インタビュー
  • ¥0
この日記にもちょくちょく登場する友人Sが地元の友達と2人で話しています。ジングルなども全部自分達で作っていて凝っています。

WARNING!!RADIO/ワーニングラジオ

WARNING!!RADIO/ワーニングラジオ

  • 小出長野
  • コメディ
  • ¥0
大学生男子2人のpodcastです。もう社会人になったのかな。サクッと聞けるのが好きでした。

ラジオ屋さんごっこ

ラジオ屋さんごっこ

  • バルニー・リー子・つかさ
  • 社会/文化
  • ¥0
ダメちゃんホンポはほぼラジごの真似っこです。公開収録にも行ったことがあります。valkneeさんが好きです。


Snapchatにハマったことはありますか?何歳ぐらいのとき?
ないです。


VineTumblrにノスタルジーを感じますか?そうならなぜ?
vineは関わりないですが、tumblrは高校〜大学2年生くらいまで海外の写真・絵・デザインを収集するツールとしてよく使っていました。tumblrのヘビーユーザーだったからかpinterestが嫌いです。


Reddit,Slack,Discord,もしくは Facebookのグループに入ってますか?最も便利、もしくは楽しいグループは?
slackは仕事で使っていて、通知音にイラッとします。人とゲームをしないのでdiscordはほぼ使いません。


グループチャットのなかで刺激された会話はありますか?
ないです。


よく使う絵文字はありますか?あなたにとってどういう意味がありますか?
スタンプは使うけど絵文字はあまり使いません。フォロワーさんの影響で❣️だけ使うようになりました。ビックリマークとハートが合体していてふざけてるのが良い。


最近よく聴いた音楽、プレイリスト、アルバムはありますか?
僕の2022年apple musicプレイリスト

再生数で見ると圧倒的に赤い公園でした。
津野さんが亡くなってから2年経ちますが、未だに「あ、ここのギターすご」とか「この歌詞すごいな‥」とか新鮮な驚きがあって、飽きずに聞き続けてしまいます。


どの音楽ストリーミングサービスを使っていますか?最後に音楽を"買った"のはいつですか?
apple music、soundcloudです。サブスク配信されてない曲が聴けないためspotifyには移行しませんでした。MySpaceとかが懐かしい人です。直近でも音楽は買ってます。


映画ストリーミングサービスをひとつだけにするなら、どれにしますか?理由は?
あまり選ぶ動機がないです。ストリーミングサービスが主流になっても、映画は映画館で観ることが多いです。海外のドキュメンタリーやドラマはnetflixでよく観ます。


ノン・ソーシャルでお気に入りのアプリは?
ipadでよく使っているのはnotabilityです。ラフ絵を描いたり、手書きのメモをまとめるのに便利です。
写真関連はPCならlight room、携帯ならVSCOです。


インターネットの基本的なことで愛しているのは?
他人の顔色を伺わなくていいところ。
関わりはせずとも、ずっと傍観していられるところ。


インターネットで得た楽しみは?
小学4年生の時から、掲示板やブログで知り合った人と会ったりしていました。2002年くらい、まだ携帯も何も持っていない小学生が、新宿で何も知らない他人とよく待ち合わせ出来たな〜と今は思います。
あと、「amazonジャケ買い」というのも小中学生の時やっていました。折角の小遣いをそんな風に使ってしまう、謎のドキドキがあった。当事そこで買ったCDは未だに聴いています。

そういう「好みそうな範囲内での出会いガチャ」が出来るのがインターネットの楽しみかなと思います。Twitterでも色んな人と知り合って、一緒にお茶したり銭湯行ったりできているのが楽しいです。


次に回したい人のid
終わり。はてなブログ友達がいなくてすみません。


時間かかった割に、あんまり面白い回答ないな〜
最近ちょっとサボり気味ですが、またいつも通り日記を書きます。

誰にも渡さないお土産


12/1(木)〜12/4(日)

12月の頭、恋人と旅行に行った。木曜と金曜を休んで大阪のユニバーサルスタジオジャパン、土日は京都へ行った。いくら使ったかなんて考えない。多分最初で最後のUSJになるだろう、と全部満喫するつもりだった。

修学旅行生がたくさんいて、同じホテルに宿泊している群馬の高校の引率の先生(僕らと同い年かちょっと下くらいの男女)3人組と園内でもたまたま回るルートが同じだったのが面白かった。先生も遊んでいいなんて良い行事じゃん。可愛い先生達だった。先生達と一緒にハリウッドドリーム(ジェットコースター)に乗れて良かったな。

列に並びながら、大阪生まれ大阪育ちであろう子供たちは喋るのがめちゃくちゃ早いことに気付く。関西弁云々というよりも、速さがすごい。僕は人の言葉を理解したり咀嚼するのに時間を要するタイプなので、どうしてそんなすぐ相手の言葉に同調出来るんだ‥と不思議に感じた。

人生初めてのメリーゴーランドに乗るも、まごまごしているうちにカエルに乗るはめになった。馬が良かった。カエルて。僕は「絶滅して欲しい」と思うくらいにアマガエルが嫌いなので皮肉すぎる状況となった。全然merryじゃなかった。もう一回、別の生き物で乗り直したかった。

ハリーポッターのエリアは作り込まれているだろうと期待して行ったけれど、魔法の杖の玩具を売りまくる商魂になんだか少し引いてしまった。眼鏡をかけた、大人しそうな中学生くらいの女の子が、路地の誰もいないところでひとり壁に向かって杖を振っているのを目撃して、「あの子は今、夢の中にいるんだな〜」と客観視してしまった。ちょっと羨ましい。

ディズニーランドと比べてグッズや飲食物が豊富で、それらの雰囲気はよく言えばファンサービスが盛ん、悪く言えば品が無いな、と感じた。露骨だ、と思った。ディズニーランドの方が、なんというか節度がある感じがした。知らんけど。夕食は任天堂エリアで、パスタが食べたかったのでカルボナーラを食べた。ヨッシーの卵のようにデコレーションされた半熟卵が中央に乗っていて、それを割って食べる。いいの?それで。マジイカれてるだろ。

道の途中、買った飲食物を一口食べた外国人が「オー!ファック!」と叫んでいた。絵に描いたような光景すぎて、まるで演出の一部みたいだった。

ワールドカップが深夜に開催された日だったので修学旅行生たちは夜中に集まって見たりしていたんだろう。朝テレビをつけると、日本各地でサッカーを観戦していた人の様子が中継されていた。狂気じみていたし、長友が「ブラボー!」と叫んでいる様子も怖いなと思った。恋人は「君がサッカー好きな人じゃなくて本当に良かった」と言った。僕は「君がUSJでカチューシャを着けたがる奴じゃなくて本当に良かった」と心の中で思った。

10センチ程のヨッシーのぬいぐるみを買う。ちょこんと座る様子が可愛らしく、彼は気に入ったようだった。家に帰ってから、家中のぬいぐるみに「ユニバーサルスタジオジャパンから参りました‥」と挨拶回りさせていた。相変わらず気が狂れている。

ホテルのテレビでは温泉の混雑状態が分かるようになっていた。テンション上がってキャッキャしてる修学旅行生達を見るの面白そう、行ってみよう。とあえて「混雑」の時に2人で行ってみたが、浴場にはおじさんと外国人しかいなかった。修学旅行生は部屋風呂に入る‥か。

14階の露天風呂から朝焼けを見たり、開店直後まだガラガラの551で肉まんを買ってすぐ食べたりしたのが楽しかった。彼は551の肉まんの生地のもっちり感に感動して、その後も551の店舗を見かけるたびに「買いたいな‥」とぼやいていた。しかしどこもかしこも行列になっていた。

大阪市内ではクラシックで可愛らしい車体の電車をいくつか見かけた。過去何度も出張で来たことはあったけど、街自体をまじまじと見るのは初めてだった。外国人観光客は東京より大阪の方が日本を楽しめそうだな、と思った。

どこかへ行くたび「土産物屋見てるから吸ってきなよ」「あそこに喫煙所あるよ」と彼は言ってくれる。好き。

彼が行きたい場所として、西成にあるホルモン焼き「やまき」にも行った。西成は老人ばかりで、午前中なのにあちこちで酒盛りが始められていた。「写真撮りたい場所たくさんあるんじゃない?」と言われたが、なかなか撮るのを躊躇ってしまった。そこかしらで「生活」が展開されていて。生活の「気配」は撮りたいとは思うけど、「生活」そのものを撮るのは得意じゃない。生々しすぎる。この感覚の差は僕にしか分からない気もするし、上手に説明も出来ない。前には撮影し始める30歳のYouTuber2人組、並んでる客に金をせびる老人、喧嘩し始める後ろのヤンキーたち、めちゃくちゃ上手に喧嘩を諫めるギャル、もうカオスな空間だった。酔っ払いが「おしっこ行きてェ〜よ〜」と叫ぶと店主が「俺も」と呟く。店主のおじいちゃんはかれこれ2時間くらいノンストップでホルモンを焼いていた。ホルモン焼きの味なんて覚えていない。面白かった。

京都では恵文社という一乗寺にある書店と、京セラ美術館、銭湯の梅湯に行った。恵文社に行くのは2年ぶりくらい。相変わらず好きな品揃え。じっくり物色をして6冊ほど購入した。「居心地のわるい泡」という鉛筆タッチで描かれた漫画が結構いい感じだった。
小沼さんの「1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい」の現物がある!と思ったら、既に恋人が買うものとして手に持っていた。彼も日記本に興味を持つんだな〜と思った。(僕が日記を書いていることも、同人誌を作って売っていたことも彼は知らない)

店頭で「良いな」と思い、買うか迷う本は誰が装丁しているかを見る。好きなデザイナーだったら「参りました」と買うようにしている。

京セラ美術館ではアンディウォーホル展とサンリオ60年の歴史展を観た。アンディウォーホルは割と思っていたまんまだったけど、質感に対しての意識の張り巡らされ方を実物で知ることができたのが良かった。花のスケッチ的なのも良かったな。会場グッズがイケてないものばかりなのがなんだか皮肉だな‥と思った。サンリオ展は過去のグッズたちやキャラクターよりも、考え方が良かった。いちご新聞なんて知らなかった。京セラ美術館の2階の屋上(?)から、隣の動物園のキリンが見えて彼は楽しそうだった。


計画以上に上手に回ったが故、帰りの新幹線までの時間が空いてしまい、急遽梅の湯に行くことにした。4日目ともなると彼は疲れてきていてイライラしがちだったので、お風呂で「何もしない」をするのは丁度良かった。僕があまりイライラしないタイプの人間で良かったな〜と思う。(正確には僕もイライラしやすいけれど、彼と僕ではイライラするタイミングやポイントがまるで違う)

梅の湯は、なんてことのない古き良き銭湯だった。昨晩に引き続き、帰る前にも、駅で生麩をいっぱい食べられたのが嬉しかった。でも生麩が何なのか未だによく分かっていない。新幹線に揺られ、家に帰ってきて布団に横たわる。部屋の掃除とベッドメイキングをしてから出発した自分天才か?と思った。キモチイ〜。旅行も好きだけどそれよりも、旅行から帰ってきた後の自宅のベッドの方が好きかもしれない。彼は土産で買ったものを早速開封して食べ始めていた。誰にも渡さないのにこんなに土産を買うの、気ままでいいなと思った。

海底での暮らしを覚えてる


11/27(日)

睡眠配分をミスったせいで2時・5時と起きてしまい、頭がぼうっとしたまま8時半に家を出る。10時半に熱海駅集合の約束。けれど、東海道本線上野東京ラインの名称の違いに惑わされたGが電車に乗り損ねたため、結局10時45分頃に集合した。遅刻する人がいると、その間ゆっくり煙草を吸えるので僕は嬉しい。

今回は熱海に住むEちゃんと、大学の同級生のG、Mと4人で集まった。Eちゃんは「友達の友達」という感じで、認識はしていたけれど直接やりとりしたことはあまり無かったのだが、4人ともゲーム実況集団「ナポリの男たち」の配信を視聴している事実が最近発覚し、その流れでEちゃんの住む熱海を訪ねる運びとなった。

11時から、ホテルニューアカオへ。歴史あるホテルを閉業し、展示スペースとなって話題になっていた場所。以前から行ってみたいとは思っていたものの、タイミングを逃して行けていなかった。天気の良い日で、光に満たされていた立派な内装はめちゃくちゃ見応えがあって良かった。壁紙や内装、ひとつひとつの造作が凝っていて、展示作品よりもホテルそのものをじっくり時間をかけて鑑賞したのが楽しかった。階毎に空気も匂いも違っていて、自分が今どこにいるのか分からなくなるような「特別で奇妙なホテル」の感覚が面白い。スイートルームやプールなどを見れたし、至る所に贅沢に布が使われていて、天井のつくり、椅子の肘掛け、時計の側面の柄、各フロアの看板、どれも愛らしかった。



今回の展示の概要を全く知らなかったのだが、ホテルの各部屋を会場として使われた作品はどれも不気味で不穏だった。ホテルで繰り広げられる非日常な営みの気配をどの作家も形にしようとしている感じがした。中でもひとつ、とても良い展示があって4人で沸いた。ここにあるホテルでやる意味を最大限に活かせている作品だったし、唸るような、こまやかなクオリティがあった。

バスで駅前に戻り、マックでカルビバーガーを食べる。友達と食べるマックは本当にウマい。せっかく熱海に来たのだから‥なんて言って海鮮など食べようとしなくて100点判断だった。

そのあとは歩いて坂を登り、旧日向家熱海別邸を見学する。ブルーノタウトの設計した、海が一望できる地下の部屋。案内人のおじいさんが丁寧に設計思想や経緯などを解説してくれたのだが、語り口があまりにも生き生きしていて、本当にこの建物が好きなんだな‥と思った。「この窓の位置や椅子の高さは水平線が目の高さになるように設計されている」と熱弁してくれたのだが、それ説明あってるのか?とずっと疑問に感じてしまう。途中までは「こんなに説明してくれないでも、勝手に見させてくれや」と思っていたのだが、あれこれ話すおじいさんが毎回最後に「‥で、こういうつくりで、なんかとても素敵ですよね」で締めていたのが印象的だった。とにかく素敵なのだ。それでいい。どの時代のどの国の人も、幅の広い階段に座るのは好きなんだな、それは僕と同じ感覚なんだな、と思った。最後に庭先で写真を撮る。親戚の家に集まった家族写真のようだった。あんな風に、好きなものをひたすら解説する老後の仕事はちょっと羨ましいな‥と思った。

16時頃から、Eちゃんの働く工房で指輪制作ワークショップ。今まで指輪というものを着けてこなかったのだが、ずっと細い指輪に憧れていた。色々相談しながら自分の指に似合いそうな金属や幅、加工方法を決める。僕は人差し指に着ける1mmのシルバーリングにマットの加工をかけた。思っていたより手に馴染むものが作れて嬉しかった。ずっと、なんとなく指輪を買うことに抵抗があったのだが、こうやって人と作ったものだったら普段着ける理由が出来て良いなと思った。

18時に工房を移動して次は陶芸体験。Eちゃんが用意周到すぎて、リッチなおもてなしにちょっと申し訳なくなる。でも折角準備してくれたし、作るならガッツリ作ろう‥と思って器を作ると決めた。


余ったレゴのパーツを入れるための蓋付きの器を作ることにした。蓋の上にもレゴを置けるようにしたくて、わざとカサが広い形にする。焼いた後縮むことも考慮しながら作り方と寸法を決めてから制作。途中、手捻りじゃなくロクロでやった方がよかったのでは‥とよぎったが、時間をかけて丁寧に捏ねていたら思ってた以上にきれいな円柱にすることができた。最後にフチを糸で切るのがとても気持ちよかった。
顔部分は中を空洞にしないといけなかったため、頭を閉じるのにとても苦労したのだが、Eちゃんも手伝ってくれてなんとか形になった。焼き上がるのが楽しみだ。焼いたら白くなるので半透明の釉薬をかけてもらうことにした。デザインや設計の勉強は大学〜今までずっとしてきていたけれど、工芸を作ることに関してはなんとなくコンプレックスを感じていた。思い描く、好みのプロポーションやボリューム感のものを作れないのではないかと。でも先日、金沢のSの家で陶芸をしたときも今回も案外思っていた通りのものが出来た。結局、やろうと踏ん切れるかどうかなんだろうな。あと、思っていたより自分にも集中力ってあるんだなと思った。

2時間半くらい土と格闘し、仕上がってから吸う煙草のうまいことなんの。21時半の電車で帰路についた。Eちゃんは3月からカナダにワーホリに行くらしい。大学時代から親しかったんじゃないか?と錯覚するくらい、ラフにあれこれ話しながら遊べてとても楽しかった。

ニューアカオと日向邸を観て、指輪と陶芸を作って、3日くらいかけてやるようなことを1日に詰め込んでいたからか、帰ってからはすぐに寝てしまった。

サンタがやってくる


11/26(土)

10月10日から1か月半ほど日記を書いていなかった。仕事が大詰めだったこともあるが、友人S (去年まで隣町に住んでいた陶芸家)の居る金沢に2度行ったり、恋人と静岡に行ったり、Twitterのフォロワー数名と会ったり‥と結構バタバタした日々を過ごしていたからだ。日記のメモだけはどんどん溜まってしまっている。

神殿のような温泉でお湯を飲めと言ってくる老婆、チャミスルが廻る、深夜のカラオケ飛行船、人生初めての月見バーガー、荷台に布団を積んで2人でランドリーに行く日曜日、プリンローヤル、別れ際の改札で「ヌキ」の話をし出す人、安易な「俺も同じの注文する」で責められる人たち、リウーファンの物真似にハマる恋人、手際が悪すぎてスウェット越しの巨根ばかりに目がいく友人のYouTube、信じられないほどウマい五目焼きそばとの出会い、付き合うためにセックスするのかセックスするために付き合うのか、風車がトッピングされたチョコレートパフェ、渋谷の焼き鳥「森本」から名古屋へ向かう人を見送った日、アスパラのベーコン巻きをお弁当に詰める恋人、我が家空前のカボチャブーム、静岡の書店で表紙買いしたエロ漫画、全国旅行割を使いまくる日々、「あなたが持ってる未来行きの切符、いつの間にか私が持ってるんだよ」、CGのようにつややかなカステラ、すごく静かで身近で美しい「工芸」の映像、友人SにそっくりのAV男優、7万の水差しを買うか否か、先輩にウマい塩を教えてもらう、会社の同僚たちと卓球場を借りた夜、チェンソーマンのうまく言えない軽さ、天国大魔鏡とヴァンピアーズの8巻、低気圧がしんどすぎたポケモン発売日、朝起きると靴箱の上にクリスマスツリー‥
と、こんな感じか。読む人からするとなんのこっちゃだろうけれど、これで1ヶ月半分の日記は精算。
12月は京都、大阪、博多、愛媛とあちこちに出張に行く。写真を沢山撮れたらいい。修理に出していたフィルムカメラが戻ってきて、なんだかすっきりとした新しい気持ちになっている。

10時に家を出て六本木へ。恋人が8月にチケットを取ってくれていた冨樫義博展に向かう。9月の金色のガッシュベル展と同様、彼の中に「そういう」ノリがあったんだろう。展示はまあまあだった。展開を踏まずに画だけを抜き取って観ると、その描写で作者が意識してる事柄がとても分かりやすく、かなり顕著なタイプの人なんだと思った。正直、原画以上に、数十年単位で鍛え上げられてきたような玄人腐女子の集団に囲まれてしまったことの方が印象的だった。恋人が目で「逃げろ!」と合図してきて笑ってしまった。

服屋を少し覗いてからレゴストアに行く。水曜日からずっと、コートを買うかレゴを買うかで悩んでいた。#10293「サンタがやってくる」という家のセットだ。屋根の作りがめちゃくちゃ良い。でもここに足を運んでしまう時点でレゴが欲しいんだよな〜と客観視。買うことにした。どう見ても良いセットだし、買って後悔することはないだろう。黄色くてデカいレゴの紙袋。完全に子供のクリスマスプレゼントを買うパパである。早く帰りたくなった。

遅い昼食をどうしようか、と二人で六本木ヒルズをうろうろしてから「梅蘭」に入って焼きそばを食べた。右の席にはすごく、ものすごくゆっくり食べる女の子とおじさん(恋人曰く、あれはプロのパパ活らしい。プロって何だろう)。左の席は付き合いたてらしき25歳くらいのカップルだった。左の男の喋りがバカすぎて無理だ‥と思っていたら、恋人も同じ感想を持っていたらしく、ササッと食べて店を出ることになった。

修理に出していたフィルムカメラを回収し、帰宅。彼は17時から整体とのことだったので僕は早速レゴを組み立てる。夕食は魚屋で安くなっていた鯵の開きを焼いたものと鯵の刺身、ブロッコリー焼き。先日先輩に教えてもらったウマい塩(鰹などからなるだし的なものが混ぜられているらしい)をかけて食べた。

食後もセットを組み立てる。幼少期からレゴで遊んでいたせいか、この時にだけ分泌される幸福感がある気がする。ギミックが素晴らしいし、パーツの使い方が巧みすぎる。色も良い。この工程を考えつく人の賢さたるや。やっぱり買って正解だった。思っていたよりボリュームがあるのも良い。組み立て終わったレゴの魅力を伝えたかったけれど、もう彼は寝てしまっていた。布団に入って天国大魔鏡を1巻から読み返しているうちに僕も寝てしまった。